シンプルボディになったAurora R16。性能はちゃんとAlienwareだった
内部の完成度は高いけど、カスタマイズ性は低い
Aurora R16のケーブルはすべてマザーボードの裏側に伸びているため、すべての内部パーツを完全に視認することができます。 RAMやSSD、WiFiチップの周囲にはヒートシールドはありません。ですので、これらのコンポーネントが内部で異常に熱くなっていないか確認しました。異常は感じられませんでしたが、そのほかの既成ゲーミングPCなどと比較すると少し奇妙な感じもするので、注意は必要かもしれませんね。 とはいえ全体的に熱の問題はないようだったので最終的には気にしないことにしました。 高負荷の状態でも全体的に動作も静かです。特に、自分のほうに吹いてくる風もほとんどないため、すぐ横に配置していても気が散ったりもしませんでしたね。 また、LEDが明るすぎて気になるといったこともありません。ちなみに、Alienware Command Centerアプリを使えば、いくつかのRGBプリセットでLEDの色やパターンの変更もできますよ。作業中に気が散らないように、私は単色でブロックのパターンにしていました。同アプリでは、ゲームタイトルごとにライティング設定を作成するなどのカスタマイズも可能です。 購入後のアップグレードはハードルが高い やはり最大の問題はマザーボードの独自仕様でしょう。RAMスロットは2つしかないため、後々メモリをアップグレードするには増設ではなく交換する必要があります。Alienwareによれば、この2スロットの仕様によりシステムの速度が向上しているとのことです。 個人的には、もう少し遅かったとしてもカスタマイズの余地のあるほうがうれしいです。GPUとストレージはアップグレードできそうですが、それ以外にカスタマイズできることはあまりありません。 Alienwareがケーブル管理を改善するためにマザーボードを独自構築したいというのも理解できますが、PCゲーマーにマシンのアップグレートの喜びを味わせないのはなぜだろう、と思います。現時点で最高品質でも、2年後、3年後にその状態が続くとは限りませんからね。