次の打上げ 18日午前11時で調整 ロケット・カイロス2号機 和歌山県串本町
テレビ和歌山
昨日から今日に延期された、小型ロケット「カイロス」2号機の打上げは、上空の強い風の影響により、今日も延期されました。ロケットの開発・運営会社スペースワンは、次の打ち上げを今月18日に行う方針で調整しています。
小型ロケット「カイロス」2号機は、スペースワンが串本町に設けた発射場「スペースポート紀伊」から、今日午前11時に打上げられる予定でしたが上空の風が強いことから、昨日に続き延期されました。 ロケット発射場の近くに設けられた公式の見学場・田原海水浴場には、今日も朝早くから人が集まり、昨日とほぼ変わらない賑わいを見せましたが、昨日に続いての打上げ延期が発表されると、来場者からは落胆と期待の声が聞かれました。田嶋勝正町長は、「残念です。ロケットの打ち上げの難しさを本当に感じました。まずは成功してほしい、もうその思いでいっぱいです」と話していました。 また、那智勝浦町の公式見学場・旧浦神小学校でも、大勢の人がグラウンドや屋上席でロケット打上げの瞬間を待ちましたが、再びの延期の発表でがっかりした表情を浮かべる人や次回へのエールを贈る人の姿が見られました。堀順一郎町長は、「ロケットがこんなに繊細なもので、少しでも支障があると打上げが出来ないことが十分わかりました。出来れば早い時期に打上げてほしいと心から思います」と話していました。 スペースワンの阿部耕三執行役員は、午後、串本町で開いた会見で打上げ延期の理由を説明し、昨日と同様、午前10時20分に実施した打上げ最終判断の天候分析で、発射場上空の高度10キロメートル前後で強い風が吹いていて、ロケットの打上げに適さないと判断したということで、「次こそは軌道に人工衛星を投入させたい」と意気込みを見せました。次の打上げは、今月18日午前11時を目指して調整しているということです。 一方、岸本知事は2日続けての打上げ延期を受け、「再チャレンジをして頂くのを、期待を持ってお待ちするということ以外にないと思います」とコメントしました。
テレビ和歌山