【速報】検察側の上告に無罪男性が抗議「6年も人の自由を奪っておいて、さらに自由を奪うのか。これまでの冤罪事件からなにを学んできたのか」2歳児の死亡めぐり大阪高裁が無罪判決
養子(当時2)の頭に暴行を加え、死亡させたなどの罪に問われ、大阪高裁で逆転無罪を勝ち取った男性。検察側はこの判決を不服として、「傷害致死・強制わいせつ致傷・傷害事件について、上告審で適正な判決を求めるため、本日、上告の申立てをした。」と期限のきょう最高裁に上告しました。 これに対して午後、男性と弁護団が会見を開き、抗議の姿勢を示しました。 今西貴大さん(35)は7年前、養子の希愛ちゃん(当時2)の頭に暴行を加え死亡させたなどの罪に問われていましたが、一貫して無実を主張。1審(大阪地裁)は懲役12年の判決。2審(大阪高裁)は一転、無罪を言い渡しました。 会見した今西さんは、「検察官には、ぼくの新しい人生の邪魔をしてくるなと言いたい。ひとりひとりの人間の人生をなんだと思っているのか。僕の無実は明らかになった。6年も人の自由を奪っておいて、さらに自由を奪うのか、時間は取り戻すことはできない。これまでの冤罪事件からなにを学んできたのか、完全無罪が出た今、検察がすべきことは謝罪と検証」と上告について、強い口調で非難しました。 弁護団は2審判決のあと、検察に上告を断念するよう求める署名を集めていました。きょうの会見では、きのうの時点で個人署名410、オンライン署名6800超、団体署名279が集まっていて、すでに検察側に提出したことも明らかになりました。