「イングランドサッカー暗黒の日」英メディアはドイツ人トゥヘル氏の代表監督就任に賛否
イングランド・サッカー協会(FA)は16日、代表監督として前バイエルン・ミュンヘン監督のトーマス・トゥヘル氏(51=ドイツ)の就任を発表した。この決定に英国内が二分された。 【写真】会見中に水を飲むトーマス・トゥヘル監督 FAは16日「欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝経験を保有したトゥヘル氏が、成人男性代表チームの監督に選任された」と発表した。同協会マーク・ベリンガムCEOは「サウスゲート監督の辞意を受け、多くの監督に会って基準による評価をした。トゥヘル監督は印象的だったし、豊富な専門知識と推進力があると判断した」とコメントした。 イングランド代表監督にドイツ人が就任するには初めて。歴史的な背景などもあり、英国内には反対の声も多く、英紙デーリーメールは16日「イングランドサッカー暗黒の日。一にも二にも三にも、イングランド代表を良く知る人が監督を務めるべきだ。イングランドサッカー文化の中で生まれて育った人が必要だ」と過激な言葉で反対した。 トゥヘル監督も歴史的な背景を熟知しており、就任会見では「ドイツのパスポートを持っていて申し訳ない」と苦笑いする場面があった。 一方、サン紙は同日「イングランド代表監督として必要な能力を兼ね備えた監督」。インディペンダント紙も「このドイツ人は精密で現代的な戦術を駆使する」と賛成の意見だった。