阪神 ビーズリーの姿に野球ファン感動「大和魂を」「青い目の侍」中村への死球で異例の謝罪&打球直撃も気迫の続投 報道陣に感謝の言葉も
「ヤクルト1-9阪神」(6日、神宮球場) 阪神のジェレミー・ビーズリー投手が5回1失点の力投で7勝目。チームの4連勝に大きく貢献したが、試合中の行動がファンの感動を呼んだ。 【写真】助っ人としては異例の行動 帽子を取って謝罪した“青い目の侍” 試合直後からネットでは「ビーズリーに猛虎魂、大和魂を感じる」「青い目の侍」「ビーズリーにメッセンジャーみを感じる 来季も阪神にいてほしい」「ビーズリーってほんといい奴やな」とファンの称賛コメントが相次いだ。 二回、中村を打席に迎えた場面。内角に投じたツーシームがスイングしにいった中村の指に当たった。苦悶の表情を浮かべて倒れ込んだ中村を見たビーズリーはすぐさま帽子をとった。治療のためいったんベンチにさがると、助っ人右腕は一塁側ベンチに向かって頭を下げた。さらに中村が治療を終えて一塁ベースに戻ってくると、再び頭を下げ、中村も「大丈夫」のジェスチャーを返した。 「本当に申し訳なかった。狙って絶対に当てたりはしないので、本当に申し訳なかったので謝りました。最初はバットに当たったと思ったので」と明かしたビーズリー。メジャーでは死球を当てた際に帽子をとって謝罪するのは故意ととられかねないことから、外国人投手が謝罪するのは異例。来日2年目を迎え、日本の野球に馴染もうとする姿勢が、ビーズリーの行動につながった。 そして三回、今度は西川の痛烈なライナーが右足太もも付近を直撃した。その場に倒れ込み、足を引きずりながらベンチへ引き揚げたが「アドレナリンがしっかり出ていた。痛みというよりも(自身への)怒りとか、そっちのアドレナリンが勝っていたので、どうにか耐えられた」と志願の続投。ベンチからマウンドへ戻る際には駆け足を見せ、しっかりと5回を投げ抜いた。 打球が当たったことも考慮し、首脳陣が五回での降板を決断。ビーズリーは「今回は打撃陣がしっかり打ってくれたので。打撃陣のおかげ。ああいうふうにいっぱい打点がつくと自分たちも楽なので」と周囲への感謝を忘れなかった。取材後には報道陣にも「Thank you,Thank you」と言い残し、笑みを浮かべて引き揚げて行った助っ人右腕。ナイスが良すぎる人柄が行動からにじみ出ていた。