延長戦を制した開催国フランス 指揮官アンリは決勝のスペイン戦に向けて「EUROの雪辱を果たすために全力を尽くす」
苦しみながらもマテタ、オリーセのゴールで激戦を制する
パリオリンピック男子サッカーは現地時間5日準決勝が行われ、開催国のフランスはエジプトと対戦。試合は後半から動き、62分MFマフムード・サベルが決めてエジプトが先制。フランスも立て続けにゴールを狙う中、83分にMFオリーセのスルーパスを裏に抜け出したFWマテタが決めてフランスが土壇場で追いつく。そのまま延長戦に入り、開始早々にエジプトのMFファイドが2枚目のイエローを受けて退場に。数的優位になったフランスが延長前半9分にCKからファーサイドのDFシルディリアが折り返し、再びマテタが決めてフランスが逆転。その後も延長後半6分にオリーセのダメ押しの3点目が決まり試合終了。3-1でフランスがスペインの待つ決勝へ駒を進めた。 試合後、フランスの指揮官のティエリ・アンリは会見で「スペインが決勝に進出することは、男子でも女子でもよくあることだ。決勝ではなおさらだ」と、スペインが決勝へ来ることを予測していたと語った。 続けて「どの決勝でも、魂がこもっているんだ。 EUROで起きたことの雪辱を果たすために全力を尽くすつもりだが、ただ仇を討つためではなく、試合に勝ちたいんだ」と、スペイン戦へ並々ならぬ思いを吐き出した。 フランスとスペインは先日のEURO2024準決勝でも対戦しており、FWコロ・ムアニのゴールで先制するも、直後にFWラミン・ヤマル、MFダニ・オルモのゴールで逆転され準決勝敗退に追いやられた。また約1週間ほど前にはU-19の欧州選手権の決勝でも両国は対戦しており、こちらもスペインが2-0で勝利して優勝している。 仮にオリンピックでもスペインが優勝すれば、 EURO、U-19EUROに続いて3冠を達成することに。開催国のプライドもある中、そのような結末は避けたいところだ。決勝は10日に行われる。
構成/ザ・ワールド編集部