「街との共存のあり方を」広島都心のオアシス 初の一般開放へ
中国放送
広島の街の最新情報をお伝えする「進化するマチ」です。広島の都心にある「オアシス」を舞台にした初めての取り組みを紹介します。 【写真を見る】「街との共存のあり方を」広島都心のオアシス 初の一般開放へ フェンスの設置やペンキ塗り作業が続く緑地公園。実はここ、広島市の中心地・八丁堀の相生通り沿いにある広場なんです。まさに繁華街にある一等地です。ふだんはわたしたちも立ち入りができない場所ですが… 作業員 「この中に人が入られるんですけど、人が落ちちゃいけないので柵を作っています」 今回は人が立ち入るというのですが、いったい、何が始まるんでしょうか? こちらの広場は「賀茂鶴オアシス」。敷地面積はおよそ600平方メートルで、去年、創業150年を迎えた東広島市の老舗酒造メーカー、賀茂鶴酒造が所有しています。 この敷地を使ったイベントが今月と来月、計画されています。サンフレッチェ、カープ、ドラゴンフライズの3球団の試合日に相生通りを中心にウォークスタンプラリーを実施。この広場内にスタンプポイントを設け、参加者が立ち入りることができます。一般の市民に開放されるのは初めてです。 賀茂鶴酒造 営業部 太田裕人 さん 「水に照明を当ててプロ球団の3色を変えるんですけど、その時に映えるように側面を白く塗っています」 試合日には赤や紫、オレンジとチームカラーを照明で演出するそうです。 「賀茂鶴オアシス」は1967年、法人設立50周年の記念事業として造成されました。 のちに文化勲章を受章する尾道市出身の彫刻家・圓鍔勝三 の作品も展示されています。 賀茂鶴酒造 石井裕一郎 社長 「もともとは弊社の先人たちがこの水の町・広島に憩いをということで水をイメージした土地を賀茂鶴オアシスとして作りました。亡くなりました父もここで酒米を植えて、それを刈り取ったりしました」 1989年から16年間、酒米の田植えが行われるなど、都会の中の憩いの場として親しまれてきました。 この空間を開放したスタンプラリーを主催するのは、中心部のにぎわいづくりを考える官民連携のまちづくり団体「カミハチキテル」です。