【簡単には行けないからこそ価値がある】星と雲海と山々が作り出す「日本屈指の絶景キャンプ場」にようこそ
■西日本最高峰で眺める夕陽と星空の美しさ
道の先は、下界が見通せるようになっていた。この日は雲海が広がっていて、ちょうど夕陽が沈む時間帯だったので、図らずも絶景を拝める形になった。 出会ったばかりの子連れファミリーと一緒に夕陽に当たりながら、しばらく雲海に見惚れてしまった。 ちなみに、この日の夕飯はパックごはんにレトルトカレーを用意した。山のテント場でのキャンプだったので、簡単ご飯で済まそうと考えたからだ。カレーと聞いて無性にテンションが上がる小学生の息子にはちょうど良いだろう。 自分の予想は的中して、マジックアワーに夕陽に染まる美しい山々を眺めながら、ご機嫌な息子と夕食の支度を進めた。先ほどまで夕陽が見えた位置には、雲の影で陽の光の美しいラインがお目見え。意図せず現れる美しい景色には心が洗われる。 光害が少ない四国の山中は、夏の夜に快晴になると満天の天の川を見ることもできる。息子は歯磨きを済ませるとすぐに寝てしまったが、自分は三脚とカメラをセットしてしばらく天の川を写真に収めた。 満足した後は椅子に深く腰掛け、天の川の毛布の下で自分も気持ちよく寝入ったのだった。 <絶景キャンプフォトグラファーのおすすめポイント> ・雲海遭遇率はかなり高め! ・駐車場まで向かう道中も絶景続き ・キャンプ場から瓶ヶ森山へは往復1時間ほど。早朝登山がおすすめ ・石鎚山を眺めながらキャンプできるサイトもある ・運が良ければ、満天の天の川が見られるかも 猪俣慎吾(いのまたしんご) キャンプが趣味のフォトグラファー。7 年間写真スタジオに勤め、その後独立。フォトグラファーとして活動する傍ら、キャンプコーディネーターとしても活動している。アウトドアグループ「KIPPIS」主宰。日本オートキャンプ協会インストラクター。星空案内人(R)。10 月に『絶景CAMPGUIDE』(JTB パブリッシング)を出版したばかり
猪俣 慎吾