駒沢大のルーキー桑田駿介、全日本の雪辱を果たす4区の好走で「借りを最低限は返せたかな」
1月2、3日に行われた第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)では、下級生の躍動も目立ち、往路の4区では駒沢大のルーキーが、区間4位の好走で期待にこたえた。第102回大会以降の走りも楽しみな、各校の新鋭たちを紹介する。
駒沢大の4区に起用された桑田駿介(1年)は、初めての箱根路にリベンジを懸けていた。
昨年11月の全日本2区で区間17位のブレーキ。チームは2位まで巻き返したものの、連覇は4で途切れた。「みんなに迷惑をかけてしまった」。責任を背負い込んだが、「お前のせいじゃない」と先輩たちから次々と励ましの声をもらった。
岡山・倉敷高3年で、全国高校駅伝4区区間賞を獲得した期待のルーキー。「ゆくゆくエースに育ってほしいから抜てきした。失敗しても次につなげてくれたらいい」。藤田敦史監督からの言葉に、その後の練習には殊更気持ちが入った。
箱根では、往路の重要区間4区に起用された。「ラストの絞り出しができなかった」と反省が口をついたが、1時間1分24秒で区間4位。責任を十分果たす好走に、「(全日本の借りを)最低限は返せたかな」と笑みがこぼれた。強く優しい先輩たちと共に、さらに上を目指すつもりだ。(渡辺直樹)