まさかの“不発”…「戦力外通告」を受けたFA戦士(5)巨人では”大炎上”も
毎年、シーズンオフに大きな注目を集めるのがフリーエージェント(FA)市場だ。FA権を行使しての移籍は、この世界で長期的に活躍した選手の証とも言える。しかし、FA加入後も変わらぬ存在感を示す選手がいる一方で、大きく成績を落とす選手も多く存在する。そこで今回は、移籍先で戦力外通告を受けたFA戦士を紹介したい。
森福允彦
投打:左投左打 身長/体重:172cm/70kg 生年月日:1986年7月29日 経歴:豊川高 - シダックス ドラフト:2006年大学生・社会人ドラフト4巡目 2011・12年の活躍は凄まじいものがあった森福允彦も、FA移籍後に戦力外通告を受けた1人である。 豊川高時代から能力の高さを遺憾なく発揮し、2年夏の愛知県大会では56イニング連続無失点という投球を披露。高校卒業後はシダックスで野球を続け、ドラフト4巡目で福岡ソフトバンクホークスに入団した。 プロでは中継ぎとして確固たる地位を確立した。2011年のレギュラーシーズンは60試合に登板し、38ホールドポイント(4勝34ホールド)、防御率1.13をマーク。 また、同年の日本シリーズ第4戦では無死満塁の場面で登板し、無失点で切り抜ける圧巻リリーフ。ソフトバンクの鉄壁リリーフ陣を形成し、チームの日本一に大きく貢献した。 翌2012年は前年を上回る65試合に登板し、26ホールドポイント(2勝24ホールド)、防御率1.39を記録。その後は浮き沈みもありながら、移籍前年の2016年も50試合に登板し、防御率2.00をマークしていた。 しかし、対左打者のワンポイント起用が多かったこともあり、異なる環境を求めて読売ジャイアンツに3年契約で移籍した。 移籍1年目の2017年はまずまずの成績を残した一方、翌年はわずか2試合の登板で防御率13.50と大きく低迷。本来とは程遠い投球が続くと、2019年オフに戦力外となり、同年でユニフォームを脱ぐ決断をした。
ベースボールチャンネル編集部