野菜栽培では、気温と地温どちらが重要?
『やさいの時間』の「みんなのマルシェ」のコーナーでは、おなじみの講師が読者のみなさんからいただいた野菜作りに関するお悩みにお答えしています。2・3月号から、Q&Aをご紹介!
Q.野菜を栽培するとき、気温と地温のどちらが重要なのでしょうか。
【藤田 智さんの回答】 根の生育に影響する地温も、茎葉の生育を左右する気温も、どちらも植物にとって重要なものです。しかし、地温は簡単には測ることができません。そこで、作付け時期などは、気温をもとに判断します。 例えば、夏の果菜類は最低気温が15℃以上になれば、植えつけて大丈夫です。コマツナやホウレンソウは、春まきの場合、最低気温が10℃以上になればタネまき適期です。 秋の作付けについては、温暖化によって気温が高くなっているので、遅らせるほうがよいと思うかもしれません。しかし、本格的な寒さの到来は従来どおりのことが多いので、従来からの地域ごとの適期に行うとよいでしょう。ただし、暑さで自分が倒れないよう、作業は朝晩の涼しい時間帯に行いましょう。 ●『やさいの時間』2024年2・3月号「みんなのマルシェ」より