ドラマ『わたしの宝物』主演・松本若菜さんインタビュー。「俳優としての代表作になると思った」
毎週木曜夜10時に放送中のドラマ『わたしの宝物』で、フジテレビ系連続ドラマ初主演を務める松本若菜さん。本作は、夫以外の男性との子供を、夫との子と偽って産んで育てる「托卵(たくらん)」を題材にした大人の恋愛ドラマです。難しい役どころを演じた松本さんに、その意気込みを伺いました。
これまでの悪女のイメージを裏ぎりたい
「お話をいただいたときは、やりがいを感じる一方で、正直、怖かったです。挑戦的なテーマであり、肯定する人ばかりではないと思いますし、私も全肯定はできないなって。でも、私が演じる神崎美羽(かんざき みわ)という役をどうひも解いていこうか悩んでいたとき、美羽が自分の家族や友人だったら、私はどうやって彼女のそばにいられるかと考えたら、いろいろな感情が湧いてきたんです。そして、これを演じて世間から嫌われても、またひとつ俳優としての代表作ができるんじゃないかと思えました。だから、最後までしっかり美羽を演じようと思います」 こう語るのは、世間の関心を集めているドラマ『わたしの宝物』で、主人公の神崎美羽を演じている松本若菜さん。本作は夫以外の男性との間にできた子どもを、夫との子どもだと偽って養育する“托卵(たくらん)”が題材の、ひりつく大人の恋愛ドラマです。わが子を守るため、禁断の決断を下し、悪女になることを決意した美羽と、その夫・宏樹(田中圭)、そして、彼女が愛した幼なじみ・冬月稜(深澤辰哉)、3人のもつれあう感情を描きます。夫との愛は冷めきったと思っていた美羽は、冬月との間にできた子を宏樹の子だと偽って産みますが、その子の誕生をきっかけに夫婦関係が修復されていくことに。冬月への思いを断ち切れない美羽は、罪悪感にさいなまれながら、ふたりの間で心が揺れ動きます。 「悲劇のヒロインには見えないようにしようと思いますし、これまでの悪女のイメージも裏ぎっていきたいと思っています。美羽がどうして悪女になったのか、悪女にならざるを得なかったのか…。物語はすごいスピード感で描かれますが、美羽の心情の変化がとても細かく描かれています。物語が進むにつれて、さらにいろいろなことが起こってくるので、私自身もいろいろな悪女の顔をもちながら、美羽を丁寧に演じていきたいと思います」