ヒロセが重仮設計画対応の新システム開発。設計業務効率化、生産性向上
重仮設大手のヒロセは10日、重仮設の計画に対応した二つの新システムを開発したと発表した。これまで多くの時間と専門知識が必要だったプロセスを大幅に短縮し、設計業務の効率化と生産性向上を実現。「より速く、正確に、そして簡単に」を踏まえ、人材不足をめぐる建設現場への対応をサポートする。 「山留・構台概略設計支援システム」と「仮橋・仮桟橋工法比較支援システム」で、きょう11日から東京ビッグサイトで開催する「第4回建設DX展」の同社ブースで初めて公開する。来場者は現場で即活用可能な最先端技術を直接体感できる。 「山留・構台概略設計支援システム」は、山留と構台に特化したWeb設計支援ツールで、スケッチのような操作で2D図面を作成すると3Dモデルを自動生成する。山留支保工1段と構台の想定で、入力から3D表示までの時間は30分。直感的な操作で数量の計上や図面の作成が可能で、将来的には概算見積もりの取得にも対応する。社内プログラムと連携し詳細なモデルを迅速に納品する体制も整備していく。 「仮橋・仮桟橋工法比較支援システム」は、仮橋・仮桟橋の設計から工法比較表の作成までを効率的に支援するツール。上部工と下部工を含む複数スパンの概略設計を初めてシステム化し、簡略な入力作業を通じて設計結果を迅速に確認できる。有効幅員8メートル、橋長100メートルの工事用桟橋で下部工がある想定の下、5分で設計と比較表を作成できるようになる。