「ペロブスカイト」より耐久性は上回る、軽量・柔軟な「CNT電極太陽電池」実証
大阪メトロと名古屋大学が開始
大阪メトロと名古屋大学は、カーボンナノチューブ(CNT)電極を用いた有機薄膜太陽電池(OPV)の実証実験(写真)を大阪市城東区の未来モビリティー体験型テーマパーク「eMETROモビリティータウン」で始めた。主流のシリコン太陽電池に比べ軽量で柔軟性がある太陽電池の耐久性などを検証し、建物の壁面や乗り物の窓面への設置などを検討する。CNT電極の太陽電池の実証実験は世界初という。 同テーマパークに展示している地下鉄車両の窓面に、CNT薄膜透明電極を裏面電極に適用した10センチメートル角のモジュールを設置し、発電量などを記録する。実験期間は2025年10月下旬まで。 CNT電極のOPVは建物を補強せずに屋根や壁面に設置可能。両面受光でき、室内の蛍光灯なども活用できる。同じく次世代太陽電池として開発されているペロブスカイト太陽電池と比べ、エネルギー変換効率は劣るが耐久性は上回る。