アプローチ練習場はスコアアップできる最高の環境!コースにあったら使わなきゃ損!”芝のアプ練活用術”【後編】
アプローチが苦手な人は、芝の上でアプローチする経験が絶対的に不足している。そこで「週刊ゴルフダイジェスト」11月26日号では、コースにあるアプローチ練習場(以下・アプ練)での活用方法を紹介している。「みんなのゴルフダイジェスト」では、誌面を前半と後半に分けて紹介する。コースにある“アプ練”を活用し、アプローチ巧者になろう。【全2回中2回目】
バックスウィングなしでフォローだけで球を飛ばす
もう1つ、アプローチの基礎レベルを上げる練習として小野寺プロが推奨するドリルがある。それはバックスウィングせずに「フォローだけでボールを飛ばす」練習だ。 やってみると非常に難しく、いきなりできるアマチュアはほとんどいないというが、アプローチの重要な要素が詰め込まれており、「これができるようになればアプローチが劇的に上手くなる」と小野寺プロは太鼓判を押す。 「クラブを手先で操作せず、体の右サイドをしっかり押し込んでいくと、ボールがフェースに乗って前に飛ばせます。クラブを急加速させず、ゆっくり動かすこと、手首の角度を維持することがポイント。両手だけでなく片手でもやってみてください。プロが『手を使わない』と言うことの意味がわかるようになりますし、何よりザックリを撲滅できますよ」
ざっくりがなくなるオススメ練習法 ③ 最初は「歩きながら」やってみよう
最初は飛球線方向に歩きながら、ヘッドを引きずるようにするとやりやすい。ハンドファーストを強調しロフトを立てるように使うのがポイント。
スティックを使って方向と距離感の精度を磨こう
アプローチの精度を上げていくためには、クラブやアライメントスティックなどを地面に置いて練習するのも効果的。タテに置けば方向性、ヨコに置けば距離感のレベルアップに活用できる。 「方向性を高めたかったら、スタンスとボールの打ち出し方向にタテ方向にスティックを置いて打ちましょう。これは出球だけに集中し、ボールをスティックの真上を通すことだけを考えて打つのがポイント。距離感を磨きたかったら、スティックをヨコに置きます。たとえばターゲットまでの距離の1/3地点にスティックを置いて、必ずその先にキャリーさせて寄せるとか、必ず手前に落として寄せるといった、落としどころの“縛り”にします」