[バイク雑学] 白バイが駐停車する際、ハンドルを右に切ることがある理由とは?
ハンドルを右に切る駐車テクニックは白バイ以外でも使える?
乗降時にハンドルを右へ切る方法は、一般のバイクでも活用できそうです。ただし、右にハンドルを切ったまま駐車するのは避けたほうがよいでしょう。 ハンドルを右に切ればバイクは左側へ倒れようとしますが、右にハンドルを切ることでフロントタイヤの接地点は左側に移動するため、バイクの重心はわずかに右側へ移ります。 つまりハンドルを右に切った状態は、バイクを傾けるのに必要な力が小さくなる反面、サイドスタンドでの停車中は右側にも倒れやすいということです。これは白バイも例外ではありません。 しかし、重い白バイは横風などの外乱に比較的強いため、ハンドルを右に切った状態での駐車中でも市販車よりは安定しています。たとえば、現在白バイとして多く用いられているホンダCB1300Pの車体重量は299kg、またヤマハFJR1300APは重量が365kgにもなります。 ハンドルを右に切って駐車することは、総重量300kgを超える大型バイクを頻繁に素早く乗り降りする必要がある、白バイならではのテクニックといえるでしょう。 ただし、すべての白バイ隊員がこうしているわけではなく、右にハンドルを切っての駐車はあくまで各隊員ごとの判断のようです。もちろん、路面傾斜などの状況によっても使い分けているはずです。 白バイといえば運転技術や装備などに目が行きがちですが、こうした乗降時や駐車の技術も業務に活かされているようです。
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