「年齢的に高望みできない」「年収も見た目も学歴も普通でいい」 30代彼女が望むお相手の“非現実味” 婚活が苦戦する理由が自分にある事を知らない
この話を、入会面談で話してくれたのだが、裏切られた悔しさをまだ引きずっているようだった。「別れてやりましたけど、黙って引き下がりたくなかったので、その男の直属上司にすべてをぶちまけて、白日の下にさらしてやりましたよ」。 その結果、不倫相手の男性も元妻も、その会社にはいづらくなり、2人そろって辞めたようだった。 筆者は、「過去にとらわれていても、幸せになれませんから、新しい出会いをどんどんして、上書きをしていきましょう」とアドバイスした。
そこからいくつかお見合いをしのだが、断りの理由を出すときに、何度か別れた元妻の話が出てきた。「今日の女性は、笑い方があの元妻に似ていて、嫌でした」「明るい人だったけれど、ああいうタイプは不倫する気がします」。 見合いした女性と元妻を比較していた。思いが断ち切れていないのはありありだった。 過去は変えることはできない。ただ過去というのは、現在の自分が幸せか否かで、見方を変えることができる。 独身のままでいたら、元妻への恨みつらみは消えないだろう。しかし、新しい相手と出会い、幸せになったら、「あの離婚があったから、今の幸せがある」と思えるようになる。
過去にとらわれるのではなくキッパリと断ち切り、新しい人生をリスタートさせる方向に意識転換すると、それが前向きな行動につながり、幸せを呼び込める。 ただ、婚活というのは、いつ運命の相手に出会えるのかがわからない。婚活を始めて10カ月になるあきのり(41歳、仮名)が言った。 「時間もお金も使って、こんなに前向きに努力をしているのに、まったく結果に結び付かない。もう疲れてきました」 あきのりは、特別ハンサムではないが年収もよく、お見合いは苦戦することなく組めていた。ただ恋愛経験があまりなく、自分が好意を寄せた女性が現れると、入れ込んでしまう傾向にあった。
女性の気持ちがまだ熟していないのに真剣交際を申し込み、そこで交際終了になることが多かった。そして、頑張っても身を結ばない結果に疲弊し始めていた。 ■出会うことをあきらめない 婚活は、いつ結婚できる相手に出会えるかわからない活動だ。入試、入社、資格試験などは、試験をする日が設定されており、それに向かって努力をすることで、合格という結果を手にいれることができる。 しかし婚活は、確実なゴールが設定できない。出会えるかどうかは、わからないなかで、新しい出会いを模索していく。