【日本株】今後も成長し続ける「大型優良株」の2銘柄!地政学リスクの上昇で存在感を増す「三菱重工業」、AI搭載スマホで追い風が吹く「村田製作所」に注目!
【日本株】世界を舞台に活躍する「大型優良株」の中で、今後も成長が見込める「三菱重工業」と「村田製作所」の2銘柄に注目! 【図版】注目される「大型優良株」は? ●日本の国防に不可欠の存在とされる「三菱重工業」と、 今後に向けてプラスの材料が多い「村田製作所」に注目! 世界的に有名な大企業で、なおかつ好業績な銘柄は、安心して投資できるのが特長。ただ、すでに成熟しきっていて成長余地がないと、株価の上昇は期待できない。 そこで、以下では独自の強みを持ち、さらなる成長が期待できる「大型優良株」として、多くのアナリストから名前が挙がった2銘柄を紹介しよう(※株価などのデータは8月6日時点。8月は株価の乱高下が激しかったため、6日時点の株価と最新の株価が乖離している場合もある。投資する際には最新の株価を必ず確認してほしい)。 一つ目の銘柄は、防衛・宇宙事業が注目される三菱重工業(7011)だ。 三菱重工業は国内最大手の重工業メーカー。航空機から商船、ロケットまで幅広く手掛けるが、注目は防衛事業。前期は防衛・宇宙事業の受注高が1.9兆円で、前年度から3倍以上に急増した。日本政府の防衛力強化の方針のもと、複数の大型案件を受注したのだ。 敵の攻撃を早期に遠方で阻止する「スタンド・オフ防衛」の強化など、防衛装備には常に進化が求められる。ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルによるガザ攻撃、米中対立の悪化など、地政学リスクは増すばかり。最大手の三菱重工業は日本の国防になくてはならない存在で、受注が途切れることはないだろう。 「米中対立など地政学リスクの高まりを受け、各国の防衛力強化が続く中で、要注目。2027年3月期にROE12%以上達成の目標を掲げ、収益性の向上を目指しています」(フィスコの山本泰三さん) 「米国の大統領選挙でトランプ氏が再選すれば、防衛力強化の流れが強まり、業績押し上げも。欧州エアバスとの取引を拡大し、米国のボーイング依存を脱却する動きも評価できます」(フィスコの白幡玲美さん) 続いて紹介するのは、スマホに欠かせない電子部品を取り扱う村田製作所(6981)だ。 村田製作所は日本を代表する電子部品メーカー。主力の積層セラミックコンデンサ(MLCC)は、スマホやPC、自動車にも欠かせない部品で、世界シェア首位だ。前期までスマホ市場の在庫調整で苦しんでいたが、今期は増収増益の計画。そして、今後はMLCCの需要拡大が見込まれている。 「AIを搭載したスマホの登場で小型・大容量のMLCCの需要が拡大します。また、AIサーバーには従来のサーバーの倍のMLCCが必要といわれています」(ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの仲村幸浩さん) 金融文筆家の田代昌之さんも「アップル関連銘柄の一角として注目。スマホやPCへのAI搭載が標準化すれば、MLCCの需要は高まります。来期に向け、中長期的に利益拡大も」と高く評価。 内藤証券の高橋俊郎さんは「コンデンサは車載向けやAIサーバー向けで需要が増加。プラスの材料が増えています。前期までに事業構造改革が進み、収益性の向上も期待できます」と見ている。
ザイ・オンライン編集部
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