PL学園 マスターズ甲子園5年ぶり出場 復部についてOB会幹事「進展はないですね」
元高校球児による「マスターズ甲子園2024」が9日、甲子園で開幕し、5年ぶりに出場するPL学園OBが開会式に参加した。10日に鳴門渦潮OBと対戦する。 同校は甲子園で春夏通算7度優勝し、16年夏限りで休部した。昨年、野球未経験の1年生1人が入部したが、大阪府によれば、24年度の生徒数は3学年で42人だけ。OB会幹事の深瀬猛氏(55)は復部について「進展はないですね」と、厳しい現状を明かした。 OBの活動は続いており、19年大会では会長の桑田真澄氏(現巨人2軍監督)が背番号1のユニホームを着て34年ぶりに聖地で登板。約1400人の卒業生が駆けつけ、「PL」の人文字をつくった。今大会は、フリーアナウンサーの上重聡氏(44)らが参加する予定だ。 元ロッテの小林亮寛氏(45)は「だんだん(PL学園を)忘れられるというか、こういう活動ができる場所はチャンス。盛り上げていきたい」と意気込んだ。(瀬川 楓花) ◆マスターズ甲子園 元高校硬式野球部関係者が世代、甲子園出場・不出場、元プロ・アマなどの壁を越え、出身校別にチームを結成して甲子園を目指す。04年に第1回大会開催。各予選から選出された20チームが1試合のみ戦い、順位は決めない。大学野球と社会人野球の現役選手、現役のプロ野球関係者は出場不可。選手数は29~50人。3回までは34歳以下、4回以降は35歳以上が出場。投手は2イニング以内。9回または1時間30分で打ち切る。
報知新聞社