ロールス・ロイス「ゴースト」セダン継続の真意
ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズⅡ(最高出力で30kW高く、最大トルクでは50Nm太い)は、ロールス・ロイスのオーナーの平均年齢を大幅に引き下げるのに成功したと言われるラインで、実際にゴースト・シリーズⅡでも、しっかりした足まわりと、よりダイレクト感のあるステアリングで、スポーティな走りを好む人に向いたモデルと感じられた。 さらにブラック・バッジ・ゴースト・シリーズⅡでは、ステアリングコラムから生えている細いシフトレバーに設けられた「LOW」ボタンを押すと、シフトアップのタイミングが遅くなり、エンジンをよりトルクが出る高回転域で使えるようになり、これがかなり速い。
■伝統と革新を重んじるロールス・ロイスの思想 ゴースト・シリーズⅡは、外板色や内装のカラーバリエーションが豊富。4万4000色といわれるカラーから自分の仕様を組み立てるのに困惑してしまうオーナーもいるそうで(そりゃ、いるでしょう)、そういう人のためには、あらかじめ色を組み合わせたパッケージが用意されている。それがここで紹介している各色だ。 伝統的でありながら、性能面でも快適性の面でも、先へと進んでいるロールス・ロイスのゴースト・シリーズⅡなのだった。
【Specifications】 Rolls-Royce Ghost Series Ⅱ 全長×全幅×全高:5545mm×1998mm×1573mm ホイールベース:3295mm 6750ccV型12気筒 全輪駆動 最高出力:420kW(571ps)/5000~6000rpm 最大トルク:850Nm/1600~4250rpm 8段オートマチック変速機 車重:2490kg 価格:3875万4040円(ベース価格)
小川 フミオ :モータージャーナリスト