バイクの性能まで分かる!? タイヤサイズの数字や記号が意味するものは?
90年代前半以前のタイヤにはインチ表示もある
最近のタイヤではあまり見なくなりましたが、1990年代前半以前に設計されたタイヤなどには、サイズをインチ表示にしているものもあります。 主にバイアス構造の小型サイズが多いのですが、現在もインチ表示のタイヤが残っている場合もあるので、主な意味を紹介しましょう。 「タイヤ幅」「リム径(インチ)」「荷重指数」「速度記号」といった順番で表記されていて、「タイヤ幅」「リム径(インチ)」の間にはバイアスを示す「ー」が入っているのが一般的です。 また、インチ表示のタイヤの中には、荷重指数、速度指数の代わりにプライレーティング表示のものもあります。プライレーティングとは、荷重指数、速度指数と同様に耐荷重強度を現す記号のことです。 「プライ」とは、タイヤのボディを構成するコードの層のこと。2輪車用タイヤではナイロン、ポリエステルといった有機繊維が使われることが多いといいます。 そして、プライレーティングは、それを何枚重ねた強度を有しているかを意味する記号。上の例では「4PR」となっていますが、この4という数字が「5」や「6」と大きくなるほど、負荷能力が高くなります。 このように、タイヤのサイズ表記は、愛車の装着サイズだけでなく、耐荷重など多様な意味が隠されているのです。特に、前後2輪のみが地面に接するバイクでは、タイヤの役割はかなり重要なだけに、サイズの意味もしっかりと知っておくことをおすすめします。
平塚直樹