バイクの性能まで分かる!? タイヤサイズの数字や記号が意味するものは?
タイヤが受け止められる荷重や最高速度も分かる
さらに、タイヤサイズには、「荷重指数」+「速度表記」といったタイヤの性能などを示す情報も入っています。 荷重指数は、規定の使用条件で、タイヤが受け止めることのできる最大荷重のこと。ロードインデックスともいいます。また、速度表記は、規定の使用条件で、そのタイヤが走行できる最高速度を示す記号です。 これらの記号は、タイヤメーカーのホームページなどを見れば、実際にどんな数値になるのかが分かります。 例えば、一番上にあるCBR650Rの後輪用は「(73W)」なので、荷重指数365kg、最高速度は270km/h以上。 真ん中のCL250の後輪用は「69H」なので、荷重指数325kg、最高速度は210km/h。 一番下のXSR125の後輪用は「66S」なので、荷重指数300kg、最高速度は180km/h。 このように、これら記号により、装着するバイクとタイヤそれぞれが、だいたいどんな性能を持っているのかが分かるようになっているのです。 ちなみに、CBR650R後輪用タイヤのように、数値や記号が( )でくくられている場合。これは、前述したラジアル構造表記の「ZR」と同様、最高速度が270km/hを超えるタイヤであることを意味しています。 もちろん、公道では、こんな速度は出せませんが、タイヤの性能的には「高速レンジにも十分に対応していますよ」という証となるのです。
クルーザー系などのタイヤにある「B」の意味は?
ほかにも、例えば、ホンダ「レブル1100」のようなクルーザー系モデルなどのタイヤには、構造表記に「B」という記号が付いているものもあります。 これは、タイヤに「ベルテッドバイアス構造」を採用していることを意味するものです。この構造は、バイアス構造のタイヤをベルトで補強したもので、トレッド部の剛性を高め、より重量車に適した特徴を持ちます。そのため、車体の重いクルーザー系車両用のタイヤに多く採用されることの多いタイヤなのです。