デザイン最高! 初代フィアット・パンダが現代に復活? 新型「グランデパンダ」が登場。【新車ニュース】
ムルティプラ復活も?
その計画の一環として、イタリアの一部報道によると2025年にはより大きなパンダのバリエーションが計画されている。シトロエン「C3エアクロス」の姉妹車だ。7人乗りもラインナップされ、全長を4メートル未満にとどめたグランデパンダとは対称的に4.4メートル級になるという。ということは、同じステランティスの「ジープ・アヴェンジャー」より長くなってしまう。 欧州でフィアットとジープは同じ建物を区切って併売されていることが多い。2000年代初頭にフィアットを見放してドイツ製プレミアムカーに移行した人々が、2007年に500が発売されると、こぞって買い求めた。そこからわかるように、イタリア人はブランドの上下関係にこだわりが薄い。ゆえに筆者としてはジープの顧客を奪ってしまわないか今から心配だ。 ますます“成長”するこのパンダの車名は、懐かしい「ムルティプラ」ではないかと噂されている。ちなみにセルヴィアのメディアで、ステランティスのカルロス・タヴァレスCEOに「メガパンダですか? ギガパンダですか?」と現地リポーターが質問したところ、タヴァレス氏は「ギガパンダとは考えてもいませんでした。アイディアをありがとう!」と笑って答えている。筆者としては、いっそのこと「ジャイアントパンダ」で良いのではと思っている。読者の皆さんもフィアットに耳打ちしたくなるような良いアイディアはあるだろうか?
文・写真= 大矢アキオ ロレンツォ(Akio Lorenzo OYA) 写真= ステランティス