【パリ五輪】大坂なおみは初戦敗退。ケルバーとの元女王対決にストレートで敗れる<SMASH>
いよいよ開幕を迎えたパリ五輪。テニス競技(7月27日~8月4日/クレー)は初日の現地27日に女子シングルス1回戦が行なわれ、妊娠・出産を経てツアー復帰を遂げた元世界ランク1位の大坂なおみ(現102位)がセンターコート第4試合に登場。四大大会のシングルスで3度の優勝を誇る元世界女王のアンジェリーク・ケルバー(ドイツ/現217位)と対戦したが、5-7、3-6のストレートで敗れ、残念ながら初戦で姿を消すこととなった。 【画像】パリオリンピック・パラリンピックで躍動した大坂なおみら女子選手の厳選ショットを一挙公開! 聖火の最終ランナーを務めた2021年の東京五輪では3回戦敗退を喫していた大坂。今回のパリ五輪と同じローランギャロスの会場で行なわれた5月の「全仏オープン」(四大大会)2回戦では、のちに大会3連覇を成し遂げた現世界1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)に敗れたものの一時マッチポイントを握る健闘を見せたこともあり、今大会は初のメダル獲得に期待が寄せられていた。 スペシャルランキング(妊娠・出産を経た選手に与えられる救済措置)で参戦した大坂が初戦で顔を合わせたのは、パリ五輪を最後に現役を退くことを発表した36歳のケルバー。16年のリオ五輪シングルスで銀メダルを獲得している大ベテランを相手に大坂は、得意のフォアハンドを起点にポイントを重ね、第4ゲームで先にブレークに成功する。 しかし直後の第5ゲームでブレークバックを許すと、その後もケルバーの緩急をつけたプレーに苦戦。計15本のアンフォーストエラーを叩くなど精彩を欠いた大坂は第11ゲームでもサービスダウンを喫し、そのまま第1セットを落とした。 第2セットに入るとケルバーの堅いディフェンスに手を焼き、第7ゲームでは大坂が立て続けに簡単なミスを犯して痛恨のブレークを献上。第9ゲームでも自身のサービスを破られ、1時間8分で初戦敗退となった。 元女王ならびにママさんプレーヤー対決に敗れ、早々にオリンピックを去ることとなってしまった大坂。ただこの後は得意の北米ハードシリーズへと突入するだけにしっかりと気持ちを切り替えてほしいものだ。ぜひとも相性の良いサーフェスで挽回を期待したい。 文●中村光佑