<江口洋介&蒔田彩珠>“親子”からバディーへ「忍びの家」に続いての共演 「誰かがこの町で」インタビュー
江口さん そんなに仕切れて「じゃあこうして」と言えるタイプではないのですけど(笑)。監督も俺たちもみんなその場をどう作るかが仕事。みんなの芝居が乗るようにするにはどうしたらいいかは、いつも考えます。
--お二人の活動の源は何ですか?
江口さん 映画や音楽が好きであること。それ以外何もないというぐらいです。自分もそういうものを見て聞いて今があるし、そこに勇気づけられたしパワーをもらってきて今まで生きていると思うから、それですね。
蒔田さん 作品に入る前のウキウキ感と終わった後の達成感がやみつきなんですかね(笑)。やっていて良かったと思える瞬間が多い職業なので、その達成感や良かったと思える気持ちが原動力です。
--最後にドラマの見どころをお願いします。
江口さん 同調や集団から出てくる事件や見て見ぬふりから始まってしまうという題材は、これからもう少し増えていくかと思います。真実はどこにあるのか、見ている方もそこで少し刺激されて自分の身の回りを見回したりすると良いのではないでしょうか。そんな時代が来ているのかなと。ご覧になった方が何か感じてもらえたらと思うし、自分ももしかしたら同調圧力のような部分があるかもしれないという気づきと反省もたくさんある作品です。
蒔田さん 周りの圧力に屈せずに声を上げる人がいることを知るとともに、もし今そういう状況にある人がいるとしたら何か励みになればいいなと思います。(取材・文・撮影:遠藤政樹)