年金120万円の人が「年収540万円」で働くと年金がカットされる理由
まとめにかえて
年金を受給するようになっても、働くことが出来る方は多くいらっしゃいますが、「ある程度の収入があるのであれば年金額を減らしますよ」というのが在職老齢年金制度です。 老齢年金の本来の意味は「働くことが出来なくなれば年金を支払います」であるため、制度として矛盾はありません。 とはいえ、保険料を払っているのに減額されるのは残念に感じるかもしれませんね。 年金財政が不安なことはあるかもしれませんが、今後も年金の制度を維持するためにも、また若い世代の方も老後にしっかり年金が受給できるようにするためにも、収入があり生活ができる方の年金のカットは仕方ないことといえます。 なお、調整されるのは老齢厚生年金に対して行われるので、65歳から受給できる老齢基礎年金は支給停止にはなりません。
参考資料
・日本年金機構「特別支給の老齢厚生年金の受給開始年齢」 ・日本年金機構「在職老齢年金の計算方法」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
香月 和政