日10ドラマ『ミス・ターゲット』松本まりかさんインタビュー「心の清潔感」
経験を重ねた大人こそピュアな恋愛はできると思う
ドラマで演じるのは、本気の婚活に乗り出す百戦錬磨の結婚詐欺師・朝倉すみれ。これまでヒリヒリするようなクセの強い役柄を多く演じてきた松本さんにぴったりの“悪女”かと思いきや、普通の恋愛経験がゼロのうぶな役柄だとか。 「悪い人にターゲットをしぼって結婚詐欺をしてきたすみれは悲しい過去を背負っていて、35歳になるまで本気で人を愛することを知らない人なんです。そんな彼女が生まれて初めて人を好きになる感情と出会う物語は、私の大好きな『愛の不時着』みたいな大人の純愛ラブストーリーです。純愛は経験の少ない若い頃にしかできないものだと思われるかもしれないけれど、私はそんなことないと思っていて。人間的に未熟な時期って相手を困らせたり試すような行動をとったり、時に残酷じゃないですか。でもいろんなことを経験して人間として成熟した大人だからこそ、本気で相手のことを思いやることができる深みのあるピュアな恋愛ができると思っています」 松本さん自身も、そんな恋愛や結婚に憧れる一人。理想は心が清潔な人。 「心が清潔な人って、きっと外見にも清潔感が現れると思うし、すべてのことを思いやれる素敵な人だと思うんです。私自身もそういう人でありたいと思っています」 心の清潔感を磨くコツは、日々の選択の中で、その行いが“清いか/清くないか”を判断基準にすることだという。 「“美しいかどうか”にも言い換えられますが、誰も見ていないところでいかにカッコつけられるかがポイントだと思うんです。たとえばすごく急いでいるときに倒れている自転車を起こしたり。小さなことでも『いい奴じゃん、私』と思える行動を積み重ねれば、自分のことを好きにもなれますしね。素敵になるために自分を磨き続けていた人には、きっとその分素敵な人が現れると信じています。言葉にするときれいごとに聞こえますが……本気で運命の人が現れると思っていますから! そりゃあ誰かに甘えたいときもあるけれど、ここまできたらとことん理想の人に出会えないと報われない(笑)。バイラ読者の中で結婚に焦っている方がいたら、まずはとにかく存分に自分を磨き続けてほしい。過去の失敗や失恋も、次にどう動くかによっていい出来事に変えられると信じていますから」