「帰ってきてよかった」広島から復帰したUターン戦士・宮原勇哉がエスポラーダで過ごす幸せな時間|フットサル
本当に幸せなシーズン
──宮原選手が北海道に帰ってきた理由は? もともと広島(F2の広島エフ・ドゥで2シーズンプレー)に行った後、2、3年で戻ろうと決めていました。北海道がF1に残留しようが、F2に降格しようが、自分のなかでは北海道で大好きな先輩たちとやりたいと。 水上(玄太)選手や鈴木(裕太郎)選手、もちろん室田(祐希)選手とも一緒にプレーできるかなと思ったら、え、引退?って。すごく残念に思っていたのですが、奇跡が重なって1年また残ってくれて。 だから、僕としては本当に幸せなシーズンを過ごせています。あと2カ月ぐらいで終わってしまうのが寂しく寂しくて仕方なくて。 ──宮原選手は27歳。チームを昇格に導く役割を担わなきゃいけない立ち位置になったと思います。 18でエスポラーダに入った時は一番下でしたが、今はもうチームの核として引っ張っていかなきゃいけないという自覚はしています。実際に僕の2つ下ぐらい(1998~1999年生まれ)が主軸になってきているんです。小原(風輝)、山田、三浦(憂)、山本(航平)、木村(優太)……いつまでもベテランにおんぶにだっこじゃいけないよねというのは、みんなの中にもあるはずです。 ──“ネクスト・エスポラーダ”をつくっていかないといけない。 はい。ベテランの選手と、次を担っていく選手の架け橋になれたらと思っています。 ──北海道はどうですか? 本当にサポーターのみなさんがあたたかくて。僕も今、チームのスクールにコーチで入っていて、今日もスクール生とかアカデミー生が見に来てくれて。北海道出身者だけでやっているのは、もちろん苦しいこともありますけど、応援されるべくして応援されているとも感じます。 自分のためにというより、応援してくれる人のためにF1に上げたい。僕はゴールを決めて喜んでくれる人の顔を見るのが好きなんです。そこに生きがい、やりがいを感じてます。 北海道に帰ってきてよかった。もう気持ちとしては出ていきたくないです。水上、鈴木に次ぐレジェンドとなれるようにやっていきます(笑)。 ──そのためにも、このチームをなくしちゃいけないですね。 はい。今日の試合は大事だったので、勝てて良かったです。再来週に(ボアルース)長野戦があるので、そこが勝負になるというのはわかっています。しかも、(長野戦が行われる)11月10日が28歳の誕生日なんです(笑)。次の(マルバ)水戸戦をしっかり勝って、良い状態で長野戦に臨んで、勝って、最高の誕生日にできたらなと思います。 ──サポーターもクラブの存続を求める署名活動をしてくれています。 サポーターが動いてくださるのは当たり前じゃないですし、そういう責任を噛み締めながらやっています。やっぱり……このチームはなくしちゃいけないです。