【2歳馬ジャッジ】2023年の2歳戦総復習(2) 牡馬芝路線のトップは札幌2歳S圧勝のセットアップ
9位 ホウオウプロサンゲ
7月新潟の新馬戦で1番人気に支持されながらも離れた4着に敗れた馬。このレースはカンティアーモがレコード勝ちしてかなりの好指数を記録していたが、結果的にあのレコード決着に巻き込まれず敗退したことはラッキーだった。勝利したカンティアーモも差のない2着で好指数を記録したミッキースターダムもその後結果が出ていない。疲れが激しく残ってしまったのだろう。 ホウオウプロサンゲは次走の小倉未勝利戦を勝利したものの目立つ指数ではなく、続くアイビーSは明らかに家賃が高いと見ていた。しかし、逃げの手を打ち展開に恵まれたことは確かだが、レガレイラを振り切り4着馬には4馬身差をつけた。 素質が確かだとわかっているなら、デビュー当初は能力を出し切らないほうが伸びしろが大きいことは確かだが、一気の上昇には驚かされた。続く京都2歳Sで9着に敗れたが、今後も自分の型でゆったりレースを運べれば面白い存在となりそうだ。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)セットアップの指数「-19」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも1.9秒速い ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ