【ターコイズS】横山武史も期待大!アドマイヤベルが初めてのマイルで爆発へ/新人記者のトレセン日記
[GⅢターコイズステークス=2024年12月14日(土曜)3歳上牝、中山競馬場・芝外1600メートル] 【新人記者・栗栖歩乃花のトレセン日記】 今年のフローラSを勝ったアドマイヤベル(牝3・加藤征)はここ2戦、本来のパフォーマンスを発揮できず悔しい結果が続いています。しかし、今回出走するターコイズSで新しいベルを見せてくれるかもしれません。 中距離からマイルになることを主戦の横山武騎手はどう見ているのでしょうか。話を聞いてみると「フローラSの時も二千がギリギリかなと感じていましたし、先生とも後々は千六でいきたいと話していました」と、この距離は以前から走らせたかったそう。だからこそ「条件替わりはいいと思います。初めてのことですから、どうなるか分からないですけど姉にアドマイヤリードもいますから」と期待を寄せます。確かに姉がGⅠヴィクトリアマイルの勝ち馬なのですから、マイラーとしての資質があってもいいですよね。 ジョッキーによると、ずっと走らせたかったこの距離だからこそ生きるベルの武器があるそう。それは「フローラSの時のいい決め手」です。「オークス、秋華賞の時はそれが使えてないので、千六で決め手の良さが生きてくれば」と目を細めます。距離短縮で乗り方がどうなるのかも気になったので確認してみたところ、「レースの運び方はあんまり変えるつもりはないんですが、ペースが変わるのがどうですかね。今まで通りベルのリズムを大切にしながら走れれば」とあくまでも馬ファーストを心掛けるとか。 管理する加藤征調教師も「本質的なところ(ベストな距離)なので馬は非常に楽に走れると思いますよ」。続けて「今までは我慢をさせて教えながらだったけど、今回は(マイルになることで)自分の思い通りに走れるので」とも。もっとも適性があると見込んでいた距離で、ベルも100%の力を出し切れそうですが、そのための状態も絶好。最終追い切りに騎乗して引き揚げてきた宮下助手の第一声は「絶好調ですよ!」。単走で馬なりの調整ではあったものの「活気ある動きで良かった」と加藤征師も評価しました。 4回目の騎乗となる横山武騎手は「また依頼を頂けたことに感謝です。ベルと加藤(征弘)先生とともに、また重賞を勝ちたいと思います」と意気込みます。このコンビなら再びタイトルをつかみ取ることができるはずです。
栗栖 歩乃花