スペインGP金曜日は不本意な結果のVCARB、角田裕毅は土曜からの巻き返しに意欲…チーム幹部は「アップグレードのデータに満足」上積みは効果的か|F1
2024年のF1第10戦、スペインGPのフリー走行2回目が現地時間21日行われ、今回大きなアップグレードを入れたVCARB勢は金曜日、思うような速さを示すことができなかった。 【動画】角田裕毅「フロントが全然ダメだ……」スペインGPのFP2ではアンダーステアに苦しむ 角田裕毅はFP1で20番手、FP2で15番手という内容だったが、FP1ではDRSフラップと冷却系のシステムに問題を抱え、満足にアタックラップができずに20番手。FP2では中盤にワンアタックしたのみで、あとはロングランに注力する内容となり、15番手だった。
FP2終了後、角田はチーム公式メディアを通じて「今日はいつもより難しかった」と金曜日のセッションを振り返っている。 「望んでいたようなペースで走ることができなかった。何が足りないのか調べて、土曜日はしっかり改善できるようにしたい」 「アップグレードは期待通りに機能しているが、今のところ望んでいたような状況ではなかった。いつものペースから外れているし、何が足りなかったのかを見つけるためにすべてのデータを見直したい」 今回、複数の大きなアップグレードを入れたVCARB。だが現状はマシンバランスの変化に苦しんでいるような状態であり、まだうまく機能していない模様だ。
2023年からセクター3にあるシケインがなくなり、トラック上のターン数が16から14に減った。そのため2023年のサマーブレイク前からアルファタウリ(当時)に加わった僚友のダニエル・リカルドは、公式セッションで現レイアウトを走行するのは初めてだった。 「初日の競争力は少し欠けていたかもしれないけど、ドライビングはとても楽しかった。今日までこの最後のセクターでこのレイアウトを走行したことはなかったよ」 「僕が前に走ったのは古いトラックだったからね。個人的には今の新しいトラックの方が大好きだね」 また、まだ本領発揮といっていない新アップデートについて、リカルドはこう語った。 「僕らがここに持ち込んだ主なアップグレードはフロアになる。このクルマにとって、開発面で大きな部分を占めているものだ。でもまだ少し楽観的な部分もある。金曜の夜にはしっかりと分析して、どうすれば機能性が上がるのか見極めたい。どうクルマをセットアップすべきなのかきっと良い方法が見つかるはずだ」
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