山下斐紹、甲斐拓也と明暗 元プロ在籍の軟式野球チームのオファー立ち消え、北新地の飲食店グループ幹部も手を引く素行不良
2010年ドラフトで育成6位からソフトバンクの正捕手に出世した甲斐拓也捕手(32)は、国内フリーエージェント(FA)権を行使した今オフ、巨人と推定総額15億円超の大型契約。近日中に晴れて入団会見が行われる。 【写真】中日時代の山下斐紹 会見冒頭で規律違反を謝罪した 一方、同期入団で最も将来を嘱望されていたドラフト1位の元捕手は2年前に現役引退し、今や大きく明暗が分かれている。コカインを所持したとして麻薬取締法違反の罪に問われ、先週20日には名古屋地裁から懲役1年、執行猶予3年の判決を受けた山下斐紹被告(32)のことだ。 同じ高卒捕手ながら、当初の待遇には格差があった2人。3軍要員として指名された〝雑草〟、甲斐は鍛錬を重ねて定位置をつかむとチームを何度も日本一に導き、日本代表でも東京五輪やWBCで世界一を経験した。名門・習志野高出身の〝エリート〟山下は芽が出ないまま、18年に楽天へトレード移籍も2年で戦力外となり、拾われた中日も2年で引退した。 転落のきっかけはセカンドキャリア第一歩でのつまずきかもしれない。大阪を拠点とし、元プロ選手も在籍する軟式野球チームから、年収1000万円以上の破格のオファーが届くも立ち消えになったという。「このチーム自体、北新地で接待を伴う飲食店を展開するグループの幹部が携わっており、コンプライアンス面の不安から在籍する元プロ選手を心配する声が後を絶たない。そこが手を引くほど、山下の素行不良が鳴り響いていたということ」(関係者) 夕刊フジ既報通り、中日では選手やスタッフに借金を繰り返し、返済できず金銭トラブルに発展。球団が不問にする代わりに退団を勧告したとの証言もあるが、さらに危うい〝余罪〟もあったのか。 次にすがった名古屋の実業家の支援で、歓楽街にカラオケバーを開いたが、女性客とのトラブルが聞こえてきたと思ったら、違法薬物まで…。執行猶予中の身で迎える年の瀬、甲斐の移籍会見を見て何を思うだろうか。