スーパーでキャベツを買おうとしたら、以前は「98円」だったものが「298円」に値上がりしていてびっくり!「298円」で買うと、年間でどのくらい食費が上がるでしょうか?
同じスーパーでも、日によって野菜の価格が異なることに気づいている人も多いでしょう。野菜の価格が変動する理由や、上手に買い物する方法を知りたいと考えるものです。 本記事では、野菜の価格が変動する理由を紹介するとともに、野菜の購入にかかる費用を節約するポイントなどを紹介します。 ▼セルフレジになったら「客に仕事をさせるのか!」と暴言を吐かれた! 仕事だし我慢するしかないの?
野菜の価格が変動する理由
野菜は天候によって生育や収穫量が変動するうえに保存が難しく、供給量の増減により価格が大幅に変動します。まず、野菜の生育や収穫量は、気温や降水量などの気象条件に強く左右されます。例えば、暖冬の年は気温が高いことにより野菜の成長が通常よりも早く進み、収穫量が増加するでしょう。供給量が増えれば、市場価格が下がる傾向にあります。 一方、夏の終わりでも気温が極端に高くなると野菜の生育に悪影響が生じ、生育不良が起こります。供給量が減少すると、価格は上昇する傾向です。また、特定の野菜が高騰すると、他の安い野菜が多く購入されるようになり、全体的な野菜の価格上昇が生じます。さらに、秋の長雨や台風などの天候不順も、野菜の価格に大きな影響を与えるでしょう。 ■キャベツが98円から298円に値上がりした場合の差額 キャベツを毎月10玉購入すると仮定すると、1玉98円の場合は980円/月、1玉298円の場合では2980円/月と、月単位で2000円の差が生まれます。年間で考えると、1玉98円の場合は1万1760円/年、1玉298円の場合では3万5760円/年と、2万4000円もの差が発生します。値上がりした状態が長く続くと、家計に大きな負担を与えるでしょう。
野菜にかける費用を抑えるポイント
ここでは、野菜の購入費を節約するためのポイントを紹介します。 ■再生栽培のできる野菜を利用する 野菜費を節約するためには、再生栽培ができる野菜を活用しましょう。再生栽培とは、切り落としたり使い終わったりした部分から再び新しい葉や茎を栽培する方法で、少ないコストで繰り返し同じ野菜を楽しめます。 例えば、大根のヘタを栽培に使用すれば、新たに大根の葉が生えてきます。同様に、水菜や三つ葉のヘタを水に浸しておけば、新しい葉が成長して再び収穫が可能です。 再生栽培は家庭で簡単に実践できるため、料理に利用すれば食品の無駄を減らし、経済的にも環境的にもやさしい方法といえます。キッチンの端や窓辺に小さな鉢を置いて、日々の食事に活用してみてもよいでしょう。 ■年間を通して価格が安定している野菜を利用する 野菜の購入費用を抑えるためには、価格が安定している食材を選ぶことが大切です。天候や季節による価格の変動が少ない野菜を選ぶことで、予算管理がしやすく、食費の節約につながります。工場生産や長期保存が可能な根菜類は、年間を通じて安定した価格で提供されやすい傾向です。 例えば、にんじんは根菜類の代表で、比較的日持ちする野菜です。産地が広範囲で、年間を通じて安定して供給されるため、価格が大きく変動することはあまりありません。価格が安定していて長期保存が可能な野菜を常備しておけば、価格が変動しやすい季節の野菜に比べて、安定した食費の管理ができるでしょう。 ■旬の野菜を取り入れる 食材の価格は季節によって大きく変動します。ただし、旬の野菜は安価で手に入りやすい傾向です。野菜は旬の時期になると生産量が多くなるため、価格が自然に下がります。そのため、旬の野菜を積極的に取り入れることは、食費の節約につながるでしょう。 例えば、春にはアスパラガスやキャベツ、夏にはトマトやナス、秋にはカボチャやブロッコリー、冬にはほうれん草や大根が多く市場に出回ります。季節ごとに旬の野菜を選ぶことで、より経済的な食材の購入が可能です。
98円と298円のキャベツでは年間費用が2万円以上異なる
価格が高騰したキャベツを購入し続ければ、食費が1年間で2万円以上高くなると考えられます。野菜の購入費用を節約するためには、価格が安定している野菜をメインで購入し、価格が安い旬の野菜を購入することが必要です。供給量不足により価格が高騰している野菜は無理に購入せず、安く買える野菜で代用することがポイントです。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部