娘が「幼稚園教諭」を目指しているようです。「保育士」と比べて年収や働き方は違うのでしょうか?
幼稚園教諭と保育士は、どちらも子どもたちの成長を支える大切な職業ですが年収や仕事内容には違いがあります。 そこで今回は、幼稚園教諭と保育士の年収、働き方、仕事内容について分かりやすく解説していきます。将来子どもに関わる仕事に就きたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
幼稚園教諭と保育士の年収の違い
最初に、年収の違いについて見ていきましょう。厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、幼稚園教諭の平均年収は約407万6000円です。 一方で保育士の平均年収は約396万9000円です。これはあくまで平均であるため、実際に年収は地域や勤務先、経験年数による違いも影響していると考えられます。 具体的に東京都のケースで見ていきます。東京都における幼稚園教諭の平均年収は432万5000円、保育士の平均年収は453万5000円です。全体の平均年収でみると幼稚園教諭の方が保育士より高いですが、東京都においては保育士の平均年収の方が高くなることが分かります。
働き方の違い
次に働き方の違いを見ていきます。幼稚園教諭は、主に幼稚園に勤務し、3歳から就学前までの子どもたちを対象に教育を行います。 また、幼稚園は学校教育法に基づく教育機関です。そのため幼稚園教諭の仕事は授業の準備や行事の企画など、教育的な側面が強いといえます。 さらに夏休みや冬休みなどの長期休暇があるため、その期間は勤務が減少する場合もあるようです。幼稚園教諭として就業するには一種または二種などの免許状が必要で、大学または短期大学などを卒業する必要があります。 一方、保育士は保育園や認定こども園などに勤務し、保護者が仕事のため日中に家庭で保育ができない場合などに、0歳から就学前までの子どもたちを保育する仕事です。保育士として働くためには保育士資格が必要であり、養成課程のある学校や施設を卒業する必要があります。 保育園は、保育士の役割は保護者に代わって子どもたちの日常生活を支援することが中心です。保育士の働き方は年間を通じて一貫しており、長期休暇は幼稚園教諭に比べると少なく、職場によっては土日や祝日の勤務もあるでしょう。