オフロードも走れるフェラーリ!? プロサングエとの長旅もいよいよ後半戦へ【後編】
フェラーリ初のSUVが発売されたという噂を耳にしたオヤジさんも多いはず。そのうちの1人でもあった僕が、噂のプロサングエに乗って色々なコースを試乗してきました。今回はその様子をみなさまにお届けします!
かつてのヨーロッパの貴族達が様々な地域の文化に触れながら移動をする大規模な旅行、「グランドツアー」。そんな贅沢なツアーが日本で開催され、フェラーリ初の4ドア4シーターを搭載したモデル『プロサングエ』に乗って行ってきました。DAY1を終え迎えたDAY2 。初日は、奥琵琶湖でのワインディングと高速域での性能を確かめましたが、後半の2日目はオフロードでの性能、後部座席の乗り心地を紹介させて頂きます。
初日の夜は、日本海の幸と美酒を堪能させていただいたのですが、2日目の集合時間は6:30。眠い目をこすりながらロビーに集合し向かった先は、日本で唯一砂浜を走ることができる千里浜。スーパーカーで砂浜を走る。普通に考えたらあり得ないルートですが、プロサングエであれば難なく進むことが。 一般的なSUVに比べ、足回りの硬さが少し気になったとはいえ、力強く安定した走りはオフロードであっても健在でした。いや~、フェラーリで砂浜を走るなんて、滅多にできない経験ですし、フェラーリで砂浜走ってきた! なんて言っても誰も信じてくれないだろうな(笑)。
そして、DAY2では後部座席も試乗。後部座席も助手席と運転席同様、マッサージとヒーター付きのシートで、ショーファーのような快適空間でした。バケットシートなのでワインディングや高速域でもしっかりと体をホールドしてくれ、踏ん張ることなくリラックスして乗車することが。ついついうたた寝をしてしまい、気づいた頃には中間地点の白川郷に到着していました~。
中間地点の白川郷では、集落を散策。多くの観光客で賑わっていましたが、観光客がたくさん来訪する冬の時期は、入場を制限しているのだとか。「刈入れ時なのにどうして入場者数を設けているのですか?」とお伺いすると、「景観のクオリティと、お客様の満足度を保つためにあえて来場者数を減らしているんです」と。 多くの注文を受けて大量に生産をするのではなく、注文数をコントロールし、一人ひとりのお客様に向き合い最高の一台を作り上げるフェラーリと近いものを感じました。散策を終え、いよいよ最終目的地である松本へと出発。
初日の最初は慣れない巨体のV12に緊張していましたが、松本に着く頃にはクルマと一体化して走ることができ、このまま東京まで乗って帰りたいと思うほど、楽しく快適なクルマでした。 スーパーカーにあまり乗ったことがなく、抵抗がある方。スーパーカーに乗って長距離ドライブデートに行きたい方。もちろん、運転大好きな転がしオヤジたち。どんな人にも突き刺さるスーパーカー。その答えが、フェラーリ プロサングエでした。
文/加藤寛太(LEON)