仰星、13人で耐え「大阪対決」に勝利「しびれる試合」…3大会ぶり決勝へ 高校ラグビー
全国高校ラグビー大会第6日は5日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で準決勝が行われ、東海大大阪仰星(大阪第2)は常翔学園(大阪第3)を29―26で振り切った。 【写真】東海大大阪仰星・SO吉田共同主将は決勝戦に向け「相手が何もできないような試合にしたい」 後半20分に東海大大阪仰星が29-12とリードを広げ、このまま逃げ切るかと思われた「大阪対決」は終盤に激闘が待っていた。 東海大大阪仰星はシンビン(一時退場)で一人を欠いた後半29分にトライを奪われ、さらにシンビンで13人になった直後の32分に失点し、3点差まで詰め寄られた。息を吹き返したように攻め込む常翔学園に対し、「最後は気持ち」(SO吉田)という懸命のディフェンスで対抗。湯浅監督は「感動した。きつい所で動ける練習はやってきたので信じていた」。窮地に耐えた選手を頼もしく見つめた。 相手の圧力で後半は反則を連発したが、流れはつかんでいた。後半の中盤までは吉田がゲームを支配し、4分に相手の隙をついて抜け出しトライを奪うと、17分にもキックのこぼれ球を拾ってトライ。湯浅監督は「プレーでいい選択をしている」と目を細めた。 5度の全国制覇を誇る常翔学園との意地のぶつかり合いを制し、優勝した第101回大会以来の決勝進出。湯浅監督は「しびれる試合を経験できる選手は幸せ」。頂点を懸けた戦いもチーム一丸で取りに行く。(鮫島敬三)