那須川天心ボクシング挑戦企画に元WBA世界王者ら最強刺客現る!
AbemaTVが開設3周年記念として企画している「那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円」の挑戦者選定のオーディションが13日、大阪で開催され、二次審査と、その合格者による三次審査のスパーリングが行われた。この日は、書類審査を通過した約80人が参加、午前11時から6人ごとの集団面接が行われ、天心戦への意欲や1000万円の使い道などが聞かれた。面接は、格闘技経験者と素人の部に分けて行われ、午後14時30分に約20人の二次審査の合格者が発表された。合格者の中には意外な大物がいた。元WBA世界スーパーフライ級王者で、現在大阪を拠点にトレーナーとして活躍、キックの大会にも出場しているテーパリット・ゴーキャットジム(30)だ。WBAの世界ベルトを持参して面談で自己アピールをしたという。 テーパリットは、2011年5月にWBA世界スーパーフライ級暫定王者、ドリアン・フランシスコ(フィリピン)を判定で下して世界ベルトを腰に巻き、その後、正規王者となって同年12月には亀田大毅を判定で蹴散らした。翌2012年には清水智信、名城信男と日本人を次々と破ったが、同年の大晦日に河野公平に4回に逆転KO負けを喫して陥落。以後、世界再挑戦のチャンスはなかった。現在、大阪のムエタイ式フィットネスジムのJOE GYMで専属トレーナーを務めている。まだ30歳だが、ボクサー時代に比べるとシェイプアップはされておらず、昨年末にはキックの大会に出場して黒星を喫しているが、ボクシングルールとなると元世界王者の経験がモノを言うだろう。 また他にも、元OPBF東洋太平洋、元IBFアジア(JBC非公認)、元日本スーパーウェルター級王者の細川貴之氏(34)、2000年の西日本新人王の村井勇希氏(39)、世界挑戦経験のある戎岡淳一氏(38)、2012年のライト級の全日本新人王、奥田翔平氏(28)、元東洋ランカーの竹本裕規氏(36)、元スーパーライト級の東洋ランカーの松本憲亮氏(40)らの実績のある“引退ボクサー”に、現役のフリーボクサーであるJBC非公認の元WBCアジアバンタム級王者、中村優也(28)、恵良敏彦(44)らが参加。K-1王者にもなり、コスプレファイターとして活躍した長島☆自演乙☆雄一郎(34)の姿もあった。 二次審査を通過した約20人による3次審査はヘッドギアと14オンスのグローブを使った1ラウンドのスパーリング。この日のスパー順のセミファイナルは細川×松本、ファイナルはテーパリット×中村の組み合わせで行われた。 ダウンシーンなどはなかったが、スパーリングを見た関係者によると「テーパリットは、体が絞れていないので動きは重たかったが、やはりボクシングの巧さは際立っていた。間違いなくテーパリットは3次審査を通過するでしょう」という。 今日14日には東京で同じオーディションが開催、東西で合わせて8人の合格者が決められ、5月1日に、その8人による挑戦者決定のワンデイトーナメントが開催される方向で、その優勝者だけが1000万円をかけた天心への挑戦権を得る形式になりそうだ。