真冬のパリには「ダウンジャケット」が必須。30年愛用しているブランドは?お気に入りの色は?【大人に学ぶパリのおしゃれ連載】
パリ在住歴30年を越え、スタイリスト、コーディネーター、そして「ルレアッシュ」のブランドディレクターとしても活躍される“チャコさん”こと鈴木ひろこさんの連載がスタート! 第2回目となる今回は、本格的な冬に愛用している防寒アウターについて教えていただきました。 【写真で見る】おしゃれ!パリの冬に欠かせないダウンコート、チャコさん流着こなし実例はこちらから
「ピレネックス」のカーキのダウンジャケットはオンオフ問わず活躍!
「寒さ厳しい真冬のパリには、暖かいアウターが必須。この時期、ダウンジャケットは日々の着こなしに欠かせないんです。なかでもよく着ているのがフランスのダウンブランド『ピレネックス』のダウンジャケット。これは2~3年前にセールで購入したもので、ダウン自体もとっても軽くて暖かいので、1日中着ていてもストレスを感じません。このブランドのコートは赤やブルーなど派手な色のラインナップが多いのですが、“私が買うならこの色!”と思ったのがカーキ。色の主張が強くないぶん、シンプルで合わせやすく、とはいえ黒よりも重すぎない色味で気にいっています。 黒以外の色味のダウンジャケットって少しコーディネートが難しいイメージがあるかもしれませんよね。でも実は中に合わせるものの色を揃えたり、トーンを合わせると意外とバランスが取りやすいんです。特にカーキはグレーやベージュ、デニムに合わせてもサマになる色。今日みたいにグレートーンで合わせるとオンの日の着こなしになりますし、お休みの日にマルシェに行くときなら、デニムにかごバッグを合わせたりして着ています。 中に着たニットは色違いでも持っているくらいお気に入りのジャーナルスタンダードリュクスのもの。ネイビーのブーツは20年前から履いている『レ・プレリー・ド・パリ』。一時お休みしていたのですがまた復活したブランドで、今もサンジェルマンにお店があります」
低身長なので、腰が隠れるミドル丈が鉄則!
「私は身長が153cmと低いので、ダウンジャケットの着丈は腰にかかるくらいの丈が鉄則。昔はロング丈も持っていたんですが、今はショートかミドル丈しか持っていません。この丈感ならボトムを自由に選べるので、コーディネートの幅も広がるんです。 デザインもポイント。ウエストがシェイプしていない、ストレートなややメンズライクなシルエットが好みです。サイズ感はオーバーすぎず、寒いときは中に着こめるSサイズがベスト。もっと寒い日は帽子をかぶったり、厚底の暖かいブーツを合わせたりして着ています」
モンクレールのダウンジャケットは30年選手!
「今持ってるダウンはジャケットはこの2つのみなのですが、左は30年前に購入したモンクレールです。写真だとネイビーっぽく見えますが、定番のブラックです。これ、ずっと着ていても中のダウンが抜けてくることも全然なくて、いまだに現役! 人に物持ちの良さを驚かれることも多いのですが、パリでは皆さん何十年と同じものを着ていたりするので、普段はあまり自分の物持ちの良さに気が付きません(笑)。素材はちょっとツヤ感のあるものが好きみたいですね」 撮影/篠あゆみ 取材・文/出原杏子 構成/ミモレ編集部
鈴木 ひろこ