強烈な硫黄のにおいと白煙 火山国アイスランドで感じた「地球の息吹」
ダウンジャケットにニット帽、手袋……、いつもより膨らんだスーツケースを転がし成田へ。ヘルシンキ経由で北極圏に位置するアイスランドに向かった。国名からイメージしていた“氷の国”は想像を超えていた。
ミーヴァトン湖から東に5kmほどにある地熱エリア、クヴェリル。黄土色の山の前には、ブクブクと気泡が立つ泥の池と白煙をあげる岩場が点在する。強烈な硫黄の匂いが一面に広がり、まさに地球の息吹が伝わる光景だ。同じ火山国の日本でも温泉地に行けばスケールは違えど、見られる風景だが、初めて見る外国人観光客にはインパクトが強いのか、まるで子供のよう噴き出す水蒸気と戯れていた。 (2017年4月撮影・文:倉谷清文) ※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<息づく大地:ホットなアイスランド>-倉谷清文第5回」の一部を抜粋しました。