このままだと飼い殺し…。現所属クラブに居場所がない選手(9)クラブとの関係は破綻? バルサ愛強調で天才に居場所なし
欧州主要リーグが開幕し、移籍市場の動きもより活発化している。しかし、その中には現所属クラブでの立場が厳しいと思われるにもかかわらず、新天地に赴くことができていない選手もいる。今回は、このままだと所属クラブにおいて“飼い殺し”状態となってしまいそうな選手をピックアップして紹介する。(成績は『transfermarkt』参照)
FW:ジョアン・フェリックス(ポルトガル代表) 生年月日:1999年11月10日 所属クラブ:アトレティコ・マドリード 23/24シーズン成績:30試合7ゴール3アシスト ジョアン・フェリックスの移籍が決まれば今夏のビッグディールのひとつと言えるかもしれない。 ベンフィカでプロキャリアをスタートさせたフェリックスは、トップチームデビューを果たした18/19シーズンから非凡な才能を発揮し、翌シーズンすぐさまアトレティコ・マドリードに加入。22/23シーズン後半にチェルシーへの期限付き移籍を挟み、昨季はバルセロナへ1年間の期限付き移籍となった。 ただ、バルセロナでのアトレティコに対する態度には疑問が残った。特に、古巣との一戦では御法度とされているゴールセレブレーションを盛大にお見舞いした。また、何度もバルサ愛を強調している。こうした行いでアトレティコからの反感を買ったことは、今季プレーするクラブが未だ決まっていない一因のひとつにあげられるだろう。 そして、今夏アトレティコが敢行した大型補強がフェリックスの移籍の可能性を上昇させている。アトレティコはビジャレアルからアレクサンダー・セルロート、マンチェスター・シティからフリアン・アルバレスと前線の即戦力となる補強をしている。一方では、サム・オモロディオンのチェルシーへの売却は突如破談に終わっているため、『The Athletic』によると、その代役としてフェリックスとの交渉が進められているようだ。クラブに居場所のないフェリックスに救いの手は差し伸べられるだろうか。
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