ベリンガムに昨季の面影なし…… それはアンチェロッティに全責任があると西紙「右サイドでプレイするなどタチの悪い冗談だ」
起用法が間違っている
レアル・マドリードはエル・クラシコでバルセロナと激突したが、0-4と大敗を喫してしまった。バルセロナの絶妙なラインコントロールの前にレアルの攻撃はことごとくオフサイドをとられ、後半にロベルト・レヴァンドフスキに立て続けにゴールを奪われてからは完全にバルサのペースだった。 [動画]バルサが4得点大勝のエル・クラシコハイライト キリアン・ムバッペも決まったと思われたループシュートがオフサイドとなるなど決定機を決め切ることができなかったが、それ以上に精彩を欠いたのはMFジュード・ベリンガムだ。右サイドで先発したベリンガムだったが、バルサのポゼッションの前に後手を踏み、ほぼサイドバックのようなポジションに押し込まれ持ち前の攻撃性を発揮することができない。この試合でベリンガムが成功させたパスはわずか13本、チャンスに繋がるキーパスはひとつもなかった(データは『Whoscored.com』より)。 スペイン紙『MARCA』は、今のベリンガムは昨季脚光を浴びた選手の影にすぎないと酷評した。しかし、そのような状態になっているのは彼のせいではなく、完全に指揮官カルロ・アンチェロッティの采配に原因があるとしている。 「彼は毎日、自分のポジションではないところでプレイしており、全力を尽くしているにも関わらず、輝いていない。右サイドに近い場所でプレイしたり、長時間フルバックとしてプレイするのはタチの悪い冗談だ。アンチェロッティは直ちにこれを正さなければならない」 「昨年20ゴール近くを決めた選手が、11月に近づいた現在も1ゴールすら決められないという事実は、真剣に分析する価値がある」 ムバッペの加入によって昨季とは形を変えたレアルだが、どうも現在の形がベストだとは思えない。アンチェロッティはこうしたときの修正に長けた指揮官だったはずだが、今季は答えを見つけるのに苦労しているようだ。
構成/ザ・ワールド編集部