県庁所在地なのに…レトロな駅舎が一新!完成間近の『新』JR松山駅の姿は?念願の自動改札も?最新状況&計画を徹底解説!
2024年秋に完了予定の線路の“高架化”に合わせ、周辺の再開発が進められている愛媛県のJR松山駅。 【写真を見る】完成間近!これが新・松山駅の西口!ちょっとレトロな現駅舎とどう違う? 現在の駅舎は、全国的に見ても、県庁所在地の駅としてはかなりレトロな雰囲気を漂わせる建物ですが、現在建設中の“新駅舎”はこのイメージを刷新するものでした。 新しい駅はどんなものになるのか…?そして、駅周辺の街は今後どのように開発されていくのでしょうか…? 工事の最新状況や、これから具体化していくであろう自治体やJR四国の計画をまとめました。 ■2024年秋に完成予定 “高架化”で線路はどうなる? JR松山駅では、愛媛と香川を結ぶ予讃線の線路を道路の上に架ける“高架化”が進められています。区間は松山市美沢2丁目から空港通1丁目までの約2.4kmです。 この高架化事業は、当初「えひめ国体」が開催される2017年中の完了を目指していましたが、県の財政難を受け断念。 その後、2009年2月に着工したものの、土地の収用が難航し、完了予定が2020年から2024年春へと大幅に後ろ倒しに。 去年1月には、架道橋の2か所で「設計ミス」が発覚した影響で、さらに半年遅れの2024年秋の完了予定となりました。 ■渋滞解消に、賑わい創出も?“高架化”で期待される効果は 高架化事業で期待される効果として、愛媛県は、 ▼渋滞・事故の解消 ▼駅西地区の活性化 ▼安全・快適な施設利用 ▼陸の玄関の刷新 を挙げています。 最も分かりやすい「渋滞・事故の解消」について見ていきましょう。 現在、JR予讃線の線路が通る道路の周辺では、踏切で車の流れが停滞することによる渋滞や事故が発生しています。 しかし、今回の高架化事業で線路が高架化され、踏切が無くなれば、渋滞・事故の解消につながると見込まれています。 また、JR松山駅の西側(南江戸方面)は、市内中心部と駅舎や線路を挟んで分断されており、行き来が不便という課題がありました。 しかし、高架化に伴って新たに駅の西口が設けられ、コンコースを通じて東側と結ばれるほか、車でも駅舎・線路の東西を行き来しやすくなるため、駅西側の活性化が期待されています。