家族から「乾燥機の電気代がもったいないから、晴れてるときは干して」と言われます。乾燥機の電気代ってそんなに高いのでしょうか? 時短になるし、干すのがめんどうなので、できれば毎日使いたいのですが…
洗濯乾燥機は徐々に普及してはいるものの、コストが高いものと考える人も多いのではないでしょうか。昨今の物価上昇、特に電気代やガス代の上昇が家計に与えるダメージは大きく、乾燥機能を使わないことで節約になるなら、使用を避けたいと考える人がいるかもしれません。 本記事では、洗濯乾燥機の乾燥にかかるコストについて、干す手間とのバランスを考えながら解説します。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
乾燥機のコストはいくら?
洗濯乾燥機で衣類を乾燥させるコストは、洗濯乾燥機の性能によって大きく変わるため一概に「いくら」とは言えません。1回の洗濯から乾燥までに使う消費電力量が800ワットアワー前後のものもあれば、2000ワットアワー前後になるものまであるので、使っている洗濯乾燥機によっては2倍以上の差がついてしまうのです。 乾燥機には、内蔵されたヒーターで洗濯槽内の空気を暖めて乾燥させる「ヒーター式」と、洗濯槽内の空気をヒートポンプによって温風に変えて循環させる「ヒートポンプ式」があり、ヒートポンプ式のほうがコストは抑えられるなど、乾燥方法によって大きくコストが違ってきます。 まずは、自分が使っている洗濯乾燥機のカタログを見て、乾燥にかかる「消費電力量」を確認しましょう。例えば、筆者が使っている洗濯乾燥機のカタログを見ると、洗濯に66ワットアワー、洗濯から乾燥に850ワットアワー使うようです。 電気代は「消費電力量(ワットアワー)÷1000×1キロワットアワーあたりの電力単価」で求められます。全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた1キロワットアワーあたり31円の目安単価で計算すると、筆者の乾燥機のコストは以下の通りです。 ・洗濯 66ワットアワー÷1000×31円/キロワットアワー=約2.05円 ・洗濯から乾燥 850ワットアワー÷1000×31円/キロワットアワー=約26.35円 ・乾燥機能のコスト 26.35-2.05=約24.3円 乾燥機能を30日間使って約729円です。当然洗濯物の量、使用時の気温や電力単価によって変動しますが、1つの目安としては十分でしょう。自分の洗濯乾燥機のカタログから大体の目安を求めてみてはいかがでしょうか。