5年以上前の古いWi-Fiルーターは危険!? DLPA推奨Wi-Fiルーターに買い替えると安全なわけ
そもそも古いWi-Fiルーターはそんなに危険なの?
警視庁が提唱している内容を、もう少し初心者にも分かりやすく解説しましょう。 まず、「初期設定の単純なIDやパスワードは変更する」については、古いWi-Fiルーターの多くが、出荷時の管理者アカウントが「admin」でパスワードが「password」といった分かりやすいものになっているのが原因です。 少し詳しい人なら、自分でパスワードを変更していると思いますが、ほとんどの人が放置しているため、「admin」と「password」を入力するだけで、誰でも簡単に設定画面にログインでき、内容を変更することが可能なんですね。 しかも、設定変更されたことに気が付かないと、永続的に不正利用可能な状態となってしまうので、これは確かに怖いですね~。
こちらはバッファローのWi-Fiルーターのログイン画面です。以前はどの機種もここが「admin」と「password」になっていたので、誰でも簡単に設定画面にログインできていました。
こちらがWi-Fiの設定画面です。ここでログイン時の管理パスワードを変更できますし、VPN機能、DDNS機能、internet側リモートアクセス設定などを変更可能です。 次に、「常に最新のファームウェアを使用する」です。そもそも、ファームウェアとはデジタル機器を動かすためのソフトウェアのことで、これをアップデートするとバグが修正されたり新機能を追加することも可能です。 昔のWi-Fiルーターは、ファームウェアを自分でアップデートする必要があり、放置しておくとファームウェアのバグを突いてハッカーが侵入してくる可能性があるのです。
どんなデジタル機器でもハードウェアを動かすにはファームウェアが必要ですが、古いWi-Fiルーターの場合は、自分でファームウェアの書き換えを行う必要がありました。
新しいWi-Fiルーターに買い替えるのがもっとも効果的な対策になる!
正直言って筆者は、警視庁が唱えるような対策を誰もが取れるとは思いません。そこで、手っ取り早くサイバー攻撃への対処をしたいのであれば、最新のWi-Fiルーターに乗り換えるのがいいでしょう。 警視庁でも、サポートが切れている古いWi-Fiルーターは買い替えを推奨しています。具体的には、2019年4月以降に発売された「DLPA」が推奨するWi-Fiルーターがオススメとなります。 このDLPAは、日本国内のWi-Fiルーター製造会社であるアイ・オー・データ機器、NEC プラットフォームズ、エレコム、バッファローが参加する「一般社団法人デジタルライフ推進協会」のこと。 このDLPA推奨Wi-Fiルーターなら、「パスワードの固有化」や「ファームウェア自動更新」といったセキュリティ対策機能を搭載しているので、ユーザーに知識がなくても、それ以前の古いWi-Fiルーターよりもサイバー攻撃に強い環境が簡単に構築できるというわけです。 【1】パスワードの固有化