ヤクルト、新守護神候補に前マーリンズ159キロ右腕・バウマン獲得へ 大谷に50号被弾のメジャー通算134戦登板
助っ人補強第1弾!! ヤクルトが来季の新外国人選手として、前米大リーグ、マーリンズのマイク・バウマン投手(29)を獲得することが10日、分かった。近日中に正式発表される。最速159キロを誇るリリーフタイプの右腕で、メジャー通算134試合登板と実績も十分だ。ドジャース・大谷翔平投手(30)が史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成した試合で記念のアーチを浴びたことでも話題を集めた。2年連続リーグ5位に沈んだ今季、抑えを固定できなかったことも低迷した要因の一つ。新守護神候補を獲得し、3年ぶりのV奪回を目指す。 3年ぶりのV奪回へ、実績も能力も申し分ない助っ人を獲得する。2年連続リーグ5位に沈んだヤクルトが、新守護神候補として前米大リーグ、マーリンズの右腕・バウマンを獲得することが判明。近日中に正式に発表される。 今季のチーム防御率3・64はリーグワースト。投手陣の再建は最重要課題となっており、高津監督もかねて「ピッチャーの部分は本当に浮き彫りになったシーズンだと思う。やっぱりピッチャーがしっかりしないとなかなか勝てないのが野球」と投手力の重要性を説いていた。救援陣は奮闘したが、9投手にセーブがつくなど開幕から抑えが固定できず。低迷した要因の一つであり、強いチームを作るには守護神の固定が必要不可欠だ。 米国出身のバウマンは、米ジャクソンビル大から2017年のドラフト3巡目(全体98位)でオリオールズから指名を受けて入団。21年のメジャーデビュー後は、主にリリーフとしてキャリアを歩み、23年には60試合に登板して10勝(1敗)をマークした。今季はオリオールズからマリナーズ、ジャイアンツ、エンゼルス、マーリンズと移籍し、5球団でプレー。シーズン通してマイナー降格が一度もなく、57試合で3勝1敗、防御率5・55の成績を残した。 そして、あの〝名場面〟を生んだことでも話題となった。9月19日(日本時間20日)のドジャース戦に4番手で登板すると、七回に50本塁打に王手をかけていた大谷に真っ向勝負を挑み、左中間席への2ランを被弾。史上初の「50本塁打、50盗塁」達成を決めた一発だっただけに、大きな注目を集めた。 ただ、話題性だけではない。実力も兼ね備えている、まさに新守護神候補というべき助っ人だ。193センチという高身長から投げ下ろす直球は、最速159キロを誇る。球種は鋭く曲がるナックルカーブ、スライダー、チェンジアップ、シンカーと多彩。直球の割合は約40%と一辺倒の投球ではない部分も、日本の緻密な野球にマッチしそうだ。メジャー通算134試合に登板し、17ホールドを記録するなど実績も十分で、大きな戦力として期待がかかる。