スパイスカレーの次は「クラッシュカレー」が来る!カレー研究家・水野仁輔さんがハマったカレーとは?
小竹:石臼カレーではなくてクラッシュカレーなんですね。 水野:僕の今までの経験上、カタカナにしてちょっとカッコつけといた方がいいというのがなんとなくあって(笑)。石臼カレーも悪くはないんですけどね。 小竹:オシャレですしね(笑)。 水野:25年もカレーの活動をやって、世の中にないカレーを生み出したいと思って、カレーと向き合って、新しいカレーの可能性や新しいカレーのスタイルを次々と自分の中で発信していますが、毎回こういう興奮があるわけです。 小竹:うんうん。 水野:「カレーの魅力は何ですか?」とよく聞かれるのですが、とにかく香りなんです。料理において香りはとても大事で、特別強く特別豊かに香るのがカレーで、香りに僕はやられているわけです。 小竹:そうなんですね。 水野:だから、誰も知らない香りを生み出せる調理器具・石臼が重要なんです。僕はクラッシュカレーの本を2年以内には出したい。でも、その本は石臼を持っていないと調理できないレシピ本になります(笑)。 小竹:最後に、今後はどういう活動をしていきたいですか? 水野:世の中にないものを生むということをカレーの世界でやりたいので、今はクラッシュカレーでちょっと忙しいですが、このクラッシュカレーが終わった後に、旨味カレーというのをやろうとしています。カタカナでウマミです。 小竹:やっぱりカタカナが大事なのですね(笑)。 水野:“ウマミカレー”はもう構想は自分の中にできているので、クラッシュカレーが落ち着いて暇になったら始めようと思います。 小竹:次々と出てきますね。 水野:ライバルを次々と生み出して、ルーカレー、スパイスカレー、ハーブカレー、クラッシュカレー、ウマミカレーって、10種類くらい揃ったら戦わせたいですね。トーナメント戦みたいにして、ちょっと戦わせたいなと思いますね(笑)。 (TEXT:山田周平) 【ゲスト】 ■水野 仁輔さん カレー研究家/カレーの人/AIR SPICE代表/1999年、出張料理集団「東京カリ~番長」を結成し、カレー専門の出張料理人として全国各地で活動を開始。世界を旅するフィールドワークを通じて「カレーとはなにか?」を探求。「カレーの学校」の校長を務め、本格カレーのレシピつきスパイスセットを定期頒布するサービス「AIR SPICE」を運営中。カレーに関する著書は100冊以上。『水野仁輔 システムカレー学』『世界一ていねいなスパイスカレーの本』『スパイスハンターの世界カレー紀行』『ハーブカレー』など。 Instagram: @airspice_official https://www.instagram.com/airspice_official/ 【パーソナリティ】 ■クックパッド株式会社 小竹 貴子 クックパッド社員/初代編集長/料理愛好家。 趣味は料理。仕事も料理。著書『ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる』『時間があっても、ごはん作りはしんどい』(日経BP社)など。 X: @takakodeli https://twitter.com/takakodeli Instagram: @takakodeli https://www.instagram.com/takakodeli/
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