選挙人270人獲得争う大統領選 全米総得票数は問わず
【ワシントン共同】米大統領選は全50州と首都ワシントンに割り当てられた選挙人538人の過半数270人を獲得した候補が勝利する。ほぼ全ての州で、その州の勝者が選挙人を総取りする仕組みだ。全米の総得票数で相手を上回っても、選挙人総数が下回れば敗者となる。 選挙人は人口に応じて割り当てられる。最多はカリフォルニア州の54人で、最少はノースダコタ州などの3人。投票前から勝敗がほぼ読める州も多く、今回は東部ペンシルベニア(選挙人19人)や南部ジョージア(16人)、西部アリゾナ(11人)など激戦7州(計93人)の結果が鍵を握る。 連邦法の規定に沿い、各州は原則として12月11日までに再集計や係争を片付けて選挙結果を認定する必要がある。同17日に各州の選挙人が州議会などで投票する。 連邦議会は来年1月6日に上下両院合同会議を開き、各州の選挙人の投票結果を集計する。上院議長を兼ねる副大統領が結果を読み上げ、過半数を獲得した候補の勝利を公式に認定する。新大統領の就任式は同20日。