世界バレーどう挑む?中田監督、黒後、古賀、石井ら戦う14人の「覚悟」
世界バレーどう挑む?中田監督、黒後、古賀、石井ら戦う14人の「覚悟」
トップチームが日本に集い、24カ国で「バレーボールの真の世界一」を争う世界バレー女子大会が29日、開幕。日本代表が目指すのは8年ぶりのメダル獲得。「2020年(東京五輪)に伝説に残るチームを作るための光となる大会にしたい。覚悟を持って戦う」と中田久美監督。強豪を迎え撃つストロングヒッター長岡望悠、黒後愛、古賀紗理那、石井優希ら戦う14人が世界バレーへの決意や覚悟を語った。 「東京五輪へつなぐ」バレー中田久美監督、新鍋理沙、石井優希、佐藤美弥
中田久美監督「ストロングヒッターの成長とセッターの精度」
世界選手権は今シーズンの集大成。目標はメダル獲得です。そのためには予選ラウンドを何としてでも1位で通過すること。チーム一丸となって、覚悟を持って最後まで戦います。 理想としてはやはりストロングヒッターである長岡、古賀、黒後、石井が、「点取り屋」であってほしい.オポジットは長岡1枚では苦しいと想定し、新鍋(理沙)あるいは黒後を入れて3枚を基準として考えます。アウトサイドにパワーヒッターを2人置く時には新鍋などパスのできる選手を入れた方がいいと考えています。逆にパスヒッター(サーブレシーブの中心となるアタッカー)を置くのであれば、 オポジットにストロングヒッターを入れる。 3パターンくらいの起用方法を考えて編成をしようと思っています。「ストロングヒッターを3つのポジションに」が理想、東京オリンピック、それ以降のことも考えて経験も積ませて結果を出せればベストだと考えています。メダル獲得にはストロングヒッターが成長すること。セッターの精度、マネージメント(攻撃の組み立て方)。正確性、そこにスピードを加えてといった精度、詰めていきたい。
長岡望悠「輝いている姿をファンの皆さんに」
けがは思いがけないことだったんですが、自分の体や自分とゆっくり向き合うことができました。世界選手権を迎えられる一員としていられることをとても嬉しく思います。けがをして自分はバレーボールしかできないんだなと思いましたし、家族を大切にしているので、実家に帰ったときにバレーができなかったら家族に元気になってもらえないなとふと思いました。 バレーボールを精一杯できるということはすごく幸せなことなんだなと。久美さん(中田監督)から「平然と乗り越えろ」と言われ、その言葉からいろんなことを感じ、背中を押された思いがしました。思い通りにいかないこともありましたし、周りの方に迷惑をかけてしまったこともあったと思いますが、ずっと変わらず支えてくださった方たちがいたので頑張ってこられました。(けがは)必要な時間だったと思っています。 世界選手権でチームとして輝いている姿をファンの皆さんにお見せできるように精一杯戦い抜きたい。長くてタフの戦いになるので、コンディションを保っていくこと、切り替えや(気持ちの)コントロールも大事になると思います。