実は欧州イチ物価の安い秘境「アルバニア」。グラタン風肉料理にモツ煮込み……マニアがハマった絶品料理集
B級グルメさんいちばんのお気に入りはモツ煮込み
アルバニアで僕がいちばん好きな料理が、アルバニアのモツ煮込みです。名前は「タブ・デウ」といい、羊や牛のモツをニンニクとフェタチーズで煮込んだものです。
ニンニクと一緒に煮込まれていますが、臭みや辛味は少なく、さらにフェタチーズの風味が濃厚。つけ合わせのパンが進みます。スープを余す事なく完食するほど絶品です。しかもこれで350レク(約490円)という安さも魅力的。 写真では分かりづらいですが、器の中には柔らかく煮込まれたモツがたくさん入っており、ひと皿で大満足です。先にあげた国民的メニューのタヴ・コシと、このタブ・デウはアルバニア料理の中でも特におすすめしたいメニューです。 ちなみにアルバニア語の「タブ(Tavë)」とは写真にあるようなロースト用鍋やキャセロールの意味で、オーブンで調理して出す料理のことのようです。
ギリシャ発の絶品ファーストフードも
アルバニア滞在中、町歩きの途中に軽食を食べることも多かったですが、中でもいちばんリピートしたのが、ギリシャ発祥のファーストフード「スフラキ」。チキンとフライドポテトをピタパンで挟み、ケチャップやヨーグルトソースをかけたお手軽メニューです。
オリジナルのギリシャではギロピタと呼ばれていますが、そのアルバニア版がスフラキです。温かいモチモチのピタパンが、グリルされた鶏肉の肉汁を吸って旨みを余すことなくキャッチ。1個で十分お腹が膨れるボリュームで、160レク(約210円)とコスパの良さも魅力。スフラキのお店は常に地元の方で賑わっていました。
時にハズレ飯に当たることも……。
グルメ旅では、ハズレの料理に当たることも珍しくありません。 アルバニアではどの店もパスタの食感が柔らかめでした。イタリアが地理的に近いのでイタリア料理やピザも美味しそうと思ってましたが、パスタは僕が立ち寄った店ではすべてブヨブヨ。歯が無くても食べやすいくらいの柔らかさでした……。
僕がアルバニアを訪れたのは春でしたが、シャツ一枚で心地よく歩けるくらいの陽気。青果店や市場ではさくらんぼが山積みにされており、キロ単位で売られていました。