実は欧州イチ物価の安い秘境「アルバニア」。グラタン風肉料理にモツ煮込み……マニアがハマった絶品料理集
アルバニアの国民食「タブ・コシ」
アルバニア家庭料理で代表的なのが「タブ・コシ」。ラム肉を卵とヨーグルトソースで焼いた料理です。味は形容し難いですが、感覚的にはグラタンに近い料理かもしれません。 ラム肉には独特のクセがありますが、ヨーグルトのおかげで肉の臭みがマイルドになって食べやすくなりますし、肉自体も柔らかく仕上がっています。ヨーグルトの酸味と塩味、肉の旨味が効いていてとても美味しいですよ。
地元の人曰く、タブ・コシは昔特別な日に食べられていたそうですが、今は食べたいときに食べるように。僕は南部の町ジロカストラにいたときにタブ・コシを頼みましたが、500レク(約650円)でした。値段もヨーロッパとは思えない価格ですね。 タブ・コシはアルバニア料理店には必ずメニューにあるので、ぜひ注文してみてください。
アルバニア定番のビーフシチュー
もうひとつ、アルバニアの定番料理としておすすめしたいのが、「タシュチェヴァプ」。玉ねぎや牛肉、トマトなどをじっくり煮込んだアルバニアの絶品ビーフシチューです。 ビーフシチューといっても、ビネガーやハーブがふんだんに入っているので日本で味わうそれとは別物。爽やかな香りや酸味もあり、牛肉と玉ねぎの旨味が凝縮されたスープで美味しかったです。 ちなみに僕が首都ティラナで食べたときは350レク(約490円)程度で、こちらも手頃な価格でした。
珍味好きに! ヤギの頭を丸ごとグリル
続いては、珍味や変わったものが好きな方向けのメニューをひとつ。こちらは見た目の通り、ヤギの頭のまるごとグリルです。 この料理も首都のティラナで食べましたが、お値段は800レク(約1120円)。眼球や頬肉、舌肉、脳まで食べられるので栄養はあるかもしれません。ただ、肉自体は柔らかく食べやすいですが、ヤギ肉の臭みが強くて、僕は途中で食べる気が失せてしまいました……。 美味しく味わうには慣れが必要だと思いますが、ジビエやクセのある肉を抵抗なく食べられる方なら、ぜひ挑戦して頂きたい代物です。